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イチローに学ぶ究極の目標設定|厳しい環境を自己成長の場に変える思考法


 ご存知の通り、昨年ルーキーイヤー以来8年連続となる年間200本安打を達成し、1901年にウィリー・キーラーが打ち立てた100年以上前の記録に並んだイチロー。

 「200安打」と言えば、1994年に日本で初めて達成して以来イチローの代名詞となり、彼自身、ほかのどの目標設定より重要視していることで知られています。

なぜイチローが200安打にこだわるのか?
その本当の理由は意外にも知られていません。

 実は、この目標設定には、「自己成長は厳しい環境に身を置くことでしか得られない」という彼独特の哲学が込められています。

 200本という途方もない数字からか成功の側面ばかりが目立ちますが、その裏側にある「失敗」にこそ、重要な意味があるのです。

 つまり200本(安打数)を目標とすることで、常に打席上ではトライすることになり、必然的に見極めることより打ちに出ることを優先するため四球が減ります。

 その分、凡打の数も人より多くなり、高打率をキープするのが難しい環境になるのです。とにかくヒットを打ち続けるしかありません。

 「打率」というバットマンにとってもっともポピュラーな指標と比較するとその意味がよく分かります。なぜイチローは、打率を目標にしないのでしょうか?

安打数と打率、結果を出すための決定的な違いは、以下の通りです。

・安打数…… ヒットを打たない限り数字を残せない
・打率 …… 凡打しなければ率は下がらない
 


 打率を目標にした時点で、必然的に逃げの気持ち(四球や休養すること)が生まれ、果敢に打って出ることへのリスクを大きく感じてしまう。結果、安打数も打率も好結果が望めない。

 逆に安打数は、常にトライし続けなければ積み重ねることができない。そこにはプラスのリスクだけが残り、失敗の中で自己発見を繰り返すことで自己成長が促されるのです。

 実際イチローは、日本時代7年連続首位打者に輝き、メジャーへ移籍以降も打率.350以上を3度記録。8年連続で.300以上の打率を残しています。平均打率も、全現役選手の中でカージナルスのプホルスに次ぐ数字となっています。イチローにとっては、打率を意識しないことが高打率をマークする秘訣なのです。

このイチローの哲学を裏付ける言葉として、
以下のような発言あります。

「長く続く強い発見は、凡打をして、
その凡打の理由がわかったときなんです」

「多くのヒットを重ねるには、それよりはるかに多い
数の凡打を重ねなくてはいけない」

「表に出る数字じゃなくて、それよりにはるかに多い数の悔しさを
味わってきたことのほうが僕にとっては重い気がします」


 凡打することの中から「強い自己発見」を得て、自らを成長に導くという考え方。これは凡打しないことを優先する「打率至上主義」からは生まれ得ない発想です。

 こうした自己成長のための徹底したこだわりこそ、彼が成功し続けている大きな理由だと言えるのではないでしょうか。

 また、200本ものヒットを放つためには、すべての試合に出続けなければなりません。つまり心身ともに徹底した自己管理がなければ届かない数字なのです。

 厳しい環境に身を投じることで、自ら乗り越えるべき壁を作り、それを越え続けてさらなる高みへと自ら導いてゆく。

世界最高峰のメジャーリーグという世界で結果を出し続けるために自ら課した目標――、それが「200」という数字なのです。

 

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写真 松岡雄司

講師およびCM制作会社での販売促進・制作経験より、一般消費者の「ブレークポイント」掌握を得意とし、専門である Webライティング・セールスコピー(DRM)を活かした先鋭的かつ等身大のコンテンツ提案を行う。また薬事管理責任者の有資格者として、薬事法・景品表示法といったビジネスコンプライアンスを踏まえたソ リューションを提示。