ビジョン策定のポイントは「言葉に行動を宿すこと」なり|ビジネスで結果を生む原則
- 2010年1月29日 23:58
- 松岡 雄司
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2010年が幕を開けてはや1ヶ月が経過しようとしています。会社的には最後の四半期のスタートにあたり、今季の総決算の時期と同時に来季の事業計画を見据え、準備を進める重要なタイミングでもあります。そんな中で、改めてひとつ気づかされた事があります。
「言葉」の重要性です。
ビジョンや目標をしっかりと周囲に示すためには、必ずイメージを「言葉」に落とし込む必要がありますが、その指標となる言葉が曖昧だったり、キレイ事だったりした場合、目標に向かって取り組む人たちは途端に思考停止に陥ってしまう…。これは今季1年間を通して幾度となく感じたことです。
さしあたって今私が肝に銘じているのは、「キレイ事」にならない「行動するための言葉」を選ぶということです。ビジョンや指標にする言葉だけでなく、あらゆる日常のビジネスシーンでも「言葉」と「行動」をセットで考えることはビジネスで結果を生むための鉄則だと痛感しています。
にもかかわらず、ついキレイな言葉を並べてしまうことがあるのはなぜでしょうか? 理由は、深層心理の中で良くも悪くも「錯覚」できてしまうからです。つまり、結果を出した気になる、明確なビジョンを示した気になる、役割を果たした気になる、といった具合に錯覚に酔うことができる。
では、「行動するための言葉」を作るためにはどうすればいいのか? 当たり前のことですが、掲げた「指標となる言葉」を実現するための具体的な行動計画を決めること以外にありません。
例えば、「顧客満足主義」というテーマを掲げたとしても、その言葉を実現するために具体的なプロセスを描き、継続的に実行するための行動計画をつくらなければ、意味がありませんし、そうした言葉を投げかけた相手(顧客・上司・部下・同僚など)の信頼はむしろ薄らぐでしょう。何より成果から遠ざかります。
「言葉」には影響力があります。誰もが簡単に利用できてしまう魔法のような存在でもあります。だからこそ慎重に選ぶ必要があるのです。
そして最後にもうひとつ。言葉に宿した行動を起こすための根底にあるのは、自己基準から脱して、誰のために行動するのかという明確な指標を持っておくことではないでしょうか?
誰のために何をするべきなのか。2010年、答えのない混迷した時代だからこそ重要になる考え方だと思います。ひょんな所信表明となりましたが、本年も当社ならびに本コラムをよろしくお願いいたします。

松岡雄司






