仮説と戦略立案。大事なのはユーザーテスト
投稿者:Webマーケティング部
2013/03/21 17:33
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新しいウェブサイトを立ち上げるときに、「ユーザ中心ウェブサイト戦略」「ユーザー中心設計」と何度も言われてきました。
では、ウェブサイトの新規構築プロジェクトにおける「ユーザー中心主義」とはどんなものなのでしょうか?
ウェブサイト構築で立てる「戦略」を一言で表現すると「灰色を見極めること」だと言えるでしょう。
例えば、この属性のユーザーはこのように動くだろうから、ここにページへのリンクを設定してみよう、と考えたり、この構成だとメニューが見つけにくく、ユーザーが直感的に自分の欲しい情報にたどりつけないのではないか、とそんなふうに仮説を立て実装を行います。
ではその「仮説」実装とはどのようなものな方法が適切なのでしょうか。プロが作る仮説には精緻な根拠や調査があり、その仮説をじっくりと吟味して実装していくことが必要という意見もあるでしょう。
しかし、プロが多くの調査を重ねて導き出した仮説であっても、あくまでそれは過去のデータをもとにした数ある選択肢の一つでしかないということです。あくまで数ある選択肢の中から、与えられた情報を基にその中の一つを選び出したにすぎません。
特に、新規Webサイトの構築においては、その実装の多くが他のデータを基にした仮説による実装になります。
サイトにおけるデータがない上での仮設設定はユーザー行動の仮説に基づいた仮説という形になってしまいます。
ウェブサイトのスタートアップにおける一つの有効なプロセスの立て方として、早期にユーザーテストを実施する方法があります。「仮説の吟味」とは対極で、きちんとユーザーのデータも見ながら調査・検証を行います。
ウェブビジネスで立てる仮説の大半はユーザー行動とユーザーの心理考察なので、ユーザーの行動そのものを調査、議論の対象とするユーザーテストはWebサイトの目標達成に向け、非常に有効な方法です。
ビジネスはスピードが大切です。プロジェクトの早期段階より「ユーザーの声」を指標に取り入れスピードを持ってPDCAサイクルをまわすこと、それこそが「ユーザー中心主義」のWebサイト構築プロジェクトだと思います。
確かに経験的には、関係者での話し合いや議論を重ねあわせていくと仮説はかなり精度が高くなりますが、Webサイトの目標達成のスピードを上げたいと思うのであれば、一度勇気を持ってユーザーの意見を聞いてみるのも手ではないでしょうか。
【編集担当:小田】