Yahoo! プロモーション広告のユニファイドキャンペーンとは?
投稿者:セールスマーケティング部
2013/05/15 17:26
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今回はYahoo! プロモーション広告のスポンサードサーチで新たに提供されるユニファイド
キャンペーンに関して、ご紹介をさせて頂こうと思います。
先に発表が行われたGoogle Adwordsのエンハンストキャンペーンと同様に、
Yahoo! プロモーション広告に関しましても、スマートフォンやタブレットの普及に伴う
マルチデバイス化による、デバイス間でのシームレスな検索に対する環境を提供すべく、
1キャンペーンで複数デバイスを一元管理出来る様にユニファイドキャンペーンが発表されました。
このユニファイドという名前は「統合された」という意味ですが、キャンペーン機能の強化を
実現するために“ひとつに集約した”という意図を持って名付けられたようですね。
それでは、まずはその機能を見てみましょう。
ユニファイドキャンペーンの基本的な機能
1つのキャンペーンですべてのデバイスに広告を配信
ユニファイドキャンペーンでは、各キャンペーンにおけるデバイスの概念はなくなり、
1つのキャンペーンですべてのデバイス(PC、タブレット、モバイル)に対する広告配信が
可能になります。
今後はキャンペーンを細分化せず、よりスマートな形での広告運用が可能となります。
PC、タブレット、モバイルの入札価格が統一に
ユニファイドキャンペーンにおける、PC、タブレット、モバイルの入札価格は、
各広告グループ・キーワード単位で同じ金額設定になります。
これにより複数デバイスを所有しているユーザーに対して、デバイスや地域、時間帯などに合わせた
広告配信が、1キャンペーン内の同一キーワードで効果的に行うことが出来るようになります。
※スマートフォンの入札価格はキャンペーン単位で調整になります。
(-100%から+300%の範囲で指定が可能となっており、-100%設定を行うと事実上、
スマートフォンへの配信を停止することが出来ます。)
モバイル(ガラケー)専用キャンペーンの作成が可能
モバイル(ガラケー)では、広告テキストのタイプが違う「ショートテキスト(12・12)」ため、
モバイル(ガラケー)のみに広告が配信されるモバイル(ガラケー)専用キャンペーンを作成・運用
することができます。
スマートフォンだけの広告配信は不可能ですが、ガラケーだけの広告配信は可能ということに
なりますね。
リンク先URLのパラメータ設定が可能
リンク先URLにおいて、URLのパラメータ設定が可能になり、各デバイスに対応したページに
ユーザーを誘導できるようになります。
■設定可能なパラメータ
{ifmobile:任意の値} :PC・タブレット用URLにパラメータを設定した場合、スマートフォン・
モバイルで検索された際に任意の値が挿入され、当該URLをスマート
フォン・モバイル用URLに変換できます。
{ifnotmobile:任意の値} :スマートフォン・モバイル用URLにパラメータを設定した場合、
PC・タブレットで検索された際に任意の値が挿入され、
当該URLをPC・タブレット用URLに変換できます。
ユニファイドキャンペーンへの事前アップグレード
既存のキャンペーンに関しては、広告管理ツールの各キャンペーンに事前アップグレード機能が
用意される予定になっております。
こちらの機能を利用することで、自動アップグレード前に、手動でのユニファイド
キャンペーンへのアップグレードが可能となり、ボタンを押すだけで簡単に出来る
予定になっております。
段階的な機能提供
ユニファイドキャンペーンにおける機能の提供は、段階的に実施される予定となっており、
今のところ第2フェーズまでの予定が発表されております。
機能提供のスケジュール
フェーズ2以降で提供予定となっている機能
地域別の入札価格調整機能
キャンペーン内において、各地域ごとに入札価格の調整が可能になります。地域単位で異なる
入札価格を設定したい場合でも、1キャンペーンで統一して広告運用を行うことが出来るので、
キャンペーンの細分化を行う必要がなくなります。
レポート機能の拡充
ユニファイドキャンペーンに合わせたレポート機能の拡充が予定されております。詳細の発表は
まだされていませんが、新しく設定できる項目が増えていますので、それに合わせたレポートが
発行できるのだろうと推測できますね。
広告表示オプションの機能強化
今までと同様のキャンペーン単位での設定に加えて、広告グループ単位でも設定が可能となります。
また、複数キャンペーン/広告グループへの設定、時間帯ターゲティングやスマートフォン優先
配信設定なども行えるようになります。
以前にも、Googleのエンハンストキャンペーンに関しての記事を書かせて頂きましたが、
やはり両社ともに「マルチデバイス化に対応する為に今回の大きな変更となっている」と
いうことの意味を改めて捉える事が大切だと思いました。
リスティング広告を運用していく上で、今回の変更は非常に大きく、また対応すべき点も
非常に多いかと思います。
リスティング広告自体は非常に普及している広告サービスであり、競争も激化している
状況にあります。
だからこそ、今回の変更をしっかりと見極め新たに対応を行っていくことが、変更を
機会に変えて、勝ち抜いていくチャンスになるのではないでしょうか?
私たちも、エンハンストキャンペーン、ユニファイドキャンペーンに関するセミナーなども
開催させて頂き、しっかりと情報をお伝えする機会をつくっていこうと思っております。
変わることを前向きにとらえて、「どうすれば結果が出るのか?」「何を変えれば良くなるのか?」
と、日々考えて改善していくことが何よりも大切だと思いますので、こうした機会にしっかりと
現状を見直し、考えるチャンスにしてみるとよいかと思います。
【編集担当:志茂】