【第3回】女性映像D「イトキン」が語る!Web動画制作現場 ~顧客満足度向上編~
投稿者:コンテンツ編集課
2013/10/08 16:17
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前回のコラムでは、「ユーザー目線を忘れて熱く語りすぎる」インタビュー動画あるあるについて、イトキンなりに解説させて頂きました。
今回は、職人としてではなく、映像ディレクターとして、お客様満足度を高めるためにイトキンが常々考えていることについて語らせて頂きます。
「成長したな~ワタシ」と言えば、「成長おっせーなーお前」と揶揄される毎日、今回のコラムもイトキンがご迷惑をおかけした事例……ではなく、成長につながったであろうエピソードをご紹介したいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。
顧客満足度を上げるために忘れてはいけないこと
プロの動画制作者は、お客様のご要望を正確に反映し、エンドユーザーに視聴してもらえればそれでOKなのでしょうか?
…… 確かに、一定のご評価は頂けるかもしれません。
しかし、お客様の満足度という観点で言えば、必ずしも十分とは言えないのかもしれません。例えば、「撮影現場でスマートな振る舞いが出来たか」「ちょっとした会話や配慮が行き届いていたか」といった制作とは別軸のコミュニケーションは、顧客満足度に少なからず反映されるでしょう。
レストランに例えると、料理が美味しければ合格点には至りますが、料理が出てくるタイミング、ウェイターの態度や気配りなどによって、時に酷評されてしまう、ということに似ているかも知れません。
映像制作の場合、撮影現場や制作過程でお客様と一緒に同じ目的に向かって楽しめたかどうか?という点はすごく大事だと、経験上思います。
イトキンは、当時は編集スキルばかりに目が向き、撮影現場に求められる臨機応変さやお客様のために命を賭けるプロとしての熱意に欠けておりました。
とにかく先輩によく叱られました。撮影現場は、土壇場で変更が起こりまくるのが常です。カッコ悪くテンパりました。特に「ダンドリ」についてはもう目もあてられない状態で、先輩だけでなく営業担当からも怒号が飛んでくる日々。とにかく「現場」が苦手だったのです。
お客様と一緒に作る!の精神で苦手を克服?
そんな苦手意識をイトキンはどう克服したかというと・・・まず、場数を踏むこと、そしてどんな状況が訪れても涼しい顔が出来るように事前準備をしました。仕込みってやつです。
例えば苦手だった「土壇場での変更」では、撮影の優先順序を事前に明確にし、最悪、落としても構成に影響が出ないものをピックアップしておく。それが精神的な余裕につながります。
次に絵コンテと睨めっこ。まったく時間がない時は、その絵コンテ通りのものだけでも最低限撮っておけばOKな状況にしておきます。そして正確な「一発撮り」を狙います。撮り直しによる時間のロスを防ぐという形です。
一発勝負に出る際も、その緊張感から顔がゴルゴ13ばりに真剣になるため「おお、プロだな……」と思わせることができるとか、できないとか(苦笑)。
そして時間に余裕が生まれれば、現場を楽しくするための演出を心がけます。お客様も自然に楽しい気持ちになって積極的に関わってくださるようになります。
「もっとこうした方がいいんじゃない?」「こういう風に撮ったら面白いんじゃない?」お客様と制作者という壁を越え、一緒に作りあげる一体感が生まれてきます。現場は盛り上がり、お客様の思い入れも倍増で、結果大満足!を得られる可能性が高まるというわけです。
イトキンは悟ります。
ああ、こうやってお客様をしっかり現場に巻きこんでこそディレクションなんだと。今や半分お笑い芸人のような気持ちで現場に向かうようになりました(←嘘)。
・・・と、今回もエラそうに書き連ねましたが、未だに大掛かりな機材を入れるような現場では「真っ青」な顔であたふたとするイトキンがいます。お客様のご要望に余裕の笑顔で応えている先輩(しかし額に汗があるぞ!)を見習いつつ、まだまだ修行の日々が続きます!
今後も「お客様と一緒になって」プロモーション動画を作り上げる、顧客満足度の高いサービスを提供したいと思っております。ドSなお客様からのご要望も随時受け付けます!
【編集担当:伊藤ちはる】