【第5回】女性映像D「イトキン」が語る!Web動画制作現場 ~企画の切口を工夫する!編~
投稿者:コンテンツ編集課
2013/12/24 20:53
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みなさん、ハッピークリスマス!
動画ディレクターのイトキンです。
第5回、さっそくいってみましょう。
以前こんなお客様がいらっしゃいました。
先生のお人柄もとても温厚な感じで、院内もキレイでアットホーム。まさに一見普通の、子供からお年寄りまで通える「地域に根差した歯科医院様」でした。その時の(動画を設置予定の)Webサイトの制作担当だったディレクターとイトキンが行ったやりとりは以下。
イトキン
「気軽に通えそうな歯科医院さんですね。先生も優しそうで。アットホームなイメージで院内を動画で紹介していく流れですか?」
Web D
「いや、この先生、とにかくオペが早い。だから、それを謳いたいんだよね」
イトキン
「平均オペ時間は?」
Web D
「7分程度かな」
オペのスピードを動画コンテンツで表現するために───、オペの横に時計を置いてやってみては?と言われたものの、7分間も同じ絵の動画を流しっぱなしでは確実に視聴者が飽きますし、奇をてらった企画に寄ってしまいます。
ダイジェスト版のように、途中のカットを切って、テロップで「●分後」と入れる、確かにそういう手法もあるけれど、編集された時点で動画はリアリティを失ってしまう。。。
「どうせ編集してんでしょ」と言われたら元も子もありません。
出した結論は「リアリティを残すためにノーカット7分を含める」
そうなると、7分間どうやって視聴者を飽きさせないようにするか?
を考える必要が出てきます。
考えた挙句、先生の解説インタビューを差し込む案で解決しました。
淡々とした解説ムービーではなく、スポーツ中継的なノリ(笑)。
──「さあオペが始まりました!本当に7分で出来てしまうんでしょうか!?
緊迫感溢れるなか、メスが手に取られました・・・!」
もちろん医療である以上、医療としての信頼性を意識しなければなりませんので、実際はこんなテイストではありませんが、見ている人はスポーツ観戦している時のような軽快な流れ。
長い尺を短時間に感じてもらえるようなエンターテイメント風の工夫です。
▼動画事例 『えんどう歯科医院様』
7分間の動画を通して見なくても、視聴者は見たいところだけをピックアップして見られる構成にしています。テーマである「オペのスピード」という軸をぶらさず、「カットせずにちゃんと撮りましたよ!」という事実は含まれる構成です。
軸をぶらすことなく「わっ、この先生ホントにオペが速くて正確だ!」と思っていただくのがこの動画のポイント。工夫次第でさまざまな切口で訴求できるのです。参考になれば幸いです。
【編集担当:伊藤ちはる】