Twitterが提供している興味・関心に合わせたユーザーに嫌われにくい動画広告
投稿者:Web戦略室
2018/01/19 16:15
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マーケティング戦略課の河島です。
私はBGMを聞くためにYouTubeを利用しています。毎日使うWebサービスの一つでとても重宝しているのですが、一つこれはちょっと嫌だなと思うことがあります。
無料で使っているので文句をいえる立場ではないのですが、それは視聴を中断する動画広告が入るということです。たとえ数秒という短い時間であっても、見たいと思っていたものがすぐに見れないのはストレスを感じるものなんですね。ちなみに、YouTube Redという有料プランに加入すれば広告は表示されないようになります。
一方でTwitterにもYouTubeと同じく動画広告は表示されますが、ストレスを感じた記憶はありません。
同じ動画広告を扱っているのに、どうして感じるストレスが変わってくるのでしょうか。それは動画広告の表示のされ方に違いがあるからということが分かりました。今回はTwitterの動画広告についてお話していきます。
Twitterで活用できる動画
FacebookやTwitterなどほとんどのSNSでも動画を投稿できるようになっており、利用環境的にも動画の有用性について述べる必要はもはやないと思いますが、こちらの記事で動画が注目されている理由についてお話していますのでご興味がある方は読んでみてください。
TwitterでもPeriscopeというアプリを活用すればライブ配信もできるようになっており、SNSにおいても動画への強い力の入れ具合を感じることができます。
動画の投稿はテキストや画像の投稿と同じくフィードに表示されるのですが、投稿された動画が画面に表示されたら自動再生されるので、わざわざ再生ボタンを押す必要がありません。興味があればみればいいし、なければテキストや画像のようにフィードをスクロールしていけばよいので、Twitterで必要な基本的な操作を妨害することがなく、ストレスを感じることがありません。
一方、YouTubeの動画をTwitterに投稿したりシェアすることもできますが、自動再生とはならず、Twitterに投稿された動画のような高い訴求力はありません。
Twitterでのインフィード動画広告
Twitterにはいくつかの広告の種類があるのですが、プロモツイートという投稿した動画を広告に活用するというものがあります。
この広告のターゲティングは、年齢・職業などの属性データでなく、ツイート内容やフォローしているアカウントなどをもとに興味や関心を特定し、アプローチできるという特徴があります。前述した通り、フィードに流れてくるタイプの動画広告でインフィード動画広告と呼ばれています。一方、YouTubeのように動画再生を中断させるタイプはプレロール動画広告となります。
動画を視聴した後のアクション
ユーザーが動画広告を見て、何かしらの感情を動かされた後にとる行動としては主に以下の4つになります。
- 1.ツイート内のリンクをクリックするなど、アピールされているものへ向かう
- 2.動画広告をリツイートする
- 3.動画広告についてツイートする
- 4.いいねをする(いいねリストに追加する)
広告本来の目的のほかにもTwitterのプラットフォームの特性上、動画広告をさらに拡散してくれる行動に繋がりやすいところもメリットといえます。
インフィード動画広告例
Twitterが動画広告の事例として、以下の2つを紹介しています。
jaguar japan
テニスで世界的に活躍している錦織選手がブランドアンバサダーとしてジャガーの製品紹介をしています。錦織選手の試合というタイムリーな注目要素もあり、多くのエンゲージ(動画再生、リツイート、イイね)が生まれています。
インフィード動画広告とプレロール動画広告の好感度比較
TwitterとIPG Media Labが共同で発表したBeyond Completion Rates:How Social Video Worksというレポートの中で、インフィード広告とプレロール広告の好感度比較のデータを発表しています。
プレロール動画広告は0%、インフィード動画広告は8%という結果になっています。やはり、プレロール動画広告は強制的に動画広告を視聴させるのであまりよい印象を与えていないようですね。
インフィード動画広告での好感度については動画の内容次第ではないかと思われますが、このレポートではインフィード動画広告とプレロール動画広告の比較となっているので、Twitter以外のインフィード型SNSでも同じことがいえるのではないでしょうか。
Twitterのインフィード動画広告の認知についての調査と期待できる効果
Twitterの日本におけるインフィード動画広告の効果の調査で、動画広告にエンゲージしたユーザーの43%が、以前にTwitter上でそのブランドの動画を視聴したことを覚えていました。
そして、インフィード動画広告にエンゲージした人は、そうでない人に比べて訴求したブランドやキャンペーンの認知率が平均で136%高かったと発表しています。
また、ブランド好感度・来店意欲・商品推奨意欲・動画コンテンツのリツイート・動画コンテンツについてのツイート・動画コンテンツへのいいねについて期待できる効果を以下の数値で発表しています。
押し付けないことでユーザーに嫌われにくいTwitterの動画広告で、企業とユーザーとの良好な関係性を保って動画という訴求力と伝達能力の高いコンテンツを活用してみてはいかがでしょうか。
弊社ではTwitterの広告だけではなく、動画の企画・制作ができるのでマーケティング全体を通したプロモーションの設計が可能です。不明点やご興味のある方は、お気軽のお問い合わせください。
【編集担当:河島】