プロダクトライフサイクルとWebマーケティング
投稿者:木村 裕紀
2011/08/30 13:32
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こんにちは
今回はプロダクトライフサイクルとWebマーケティングというテーマで、簡単に記していきたいと思います。
まずはプロダクトライフサイクルとは!?
まず前提として、現在の日本の様々な業界、業種の市場の多くは、成熟期に入っており、イノベーション(変革)が求められる状況や、海外進出し、外需の獲得が必要な状況になっております。
そして本日の日経新聞より、
内閣府は29日、日本経済の需要と潜在的な供給力の差を示す「需給ギャップ」について、2011年4~6月は期は需要が供給を約20兆円(年換算の名目ベース)下回ったとの試算をまとめた。
とあります。
端的にいえば、日本国内で供給過多になっており、需要を供給が大きく上回っている状態です。
ご飯普通盛りの牛丼でお腹一杯になるところに、特盛りで、更におかずもでているような状態なわけです。
食べきれずに残ってしまう状態。
普通に考えて、値段は上がらない(デフレ)要因となり、放っておいて商品、サービスがどんどん売れる流れにはならないわけです。
余談ですが、日本の人材市場にも、同じようなことはいえると考えております。
もちろん需要過剰でバブルになっている人材市場も、一部ありますが。
しかし、バブル時点の現実が常態化し、そのまま常識になることはないと考えます。
また、デフレが恒常化している以上、安易な値下げ競争も、戦略としては慎重にならざるを得ません。
これも端的にいえば、日銀がゼロ金利政策を続けても、民間の資金需要が伸びず、デフレが恒常化することでも説明できます。
安い状態になれると、消費者は有難みを感じなくなり、安いという戦略が、易い戦略に変わってしまい、効果がでなくなることもある。
その上で、欧米も含めての先進国での実経済の停滞と為替、債権の市場不安が重なっている深刻な外部環境です。
戦略的意思決定の上、いまは動かざること山の如し、という精神で何もしないことはひとつの考え方です。
しかし、何もしなければ売れ残る環境化だからこそ、やはりマーケティングが重要です。
Webマーケティングの手段、ツール、広告のなかでも、
1、導入期的手段、ツール、広告
2、成長期的手段、ツール、広告
3、成熟期的手段、ツール、広告
4、衰退期的手段、ツール、広告
があります。
自社の扱う商品、サービスのポジショニング、競合環境、投下予算などを見極め、
・戦略、目標、KPI設定
・Webマーケティングの手段、広告
・投資コスト
・WebサイトのUSPの打ち出し、コンテンツ構成、導線設計
などを考える必要があります。
一度良いトレンドを掴んだとしても、それが半年後、1年後継続されるかは分かりません。
また大手企業は、
種から導入期を創り、成長させ、成熟させ、更に発展させる意図をもって最初からマーケティング活動をしている事例なども、注意深くみていると、結構あるものです。
我々のようなベンチャー企業や中小企業は、大手企業が導入期を創り、成長フェーズに入る前後の段階で市場参入し、大手のカバーできないニッチ領域で差別化し、マーケティングの4Pを考えていくのも戦略です。
また企業内の人材でも、
1、導入期に強い人材
2、競合が多く競争の激しい時期に勝つことが得意な人材
3、成熟期に差別化し、勝ち残りながらイノベーションするのが得意な人材
など、人的リソースの投下も考えるべきポイントです。
採用段階でも、意識してみると、人的資産の分散投資が可能なところです。
今回のコラムでオススメしたいのは以下の点です。
① 自社のプロダクトのライフサイクルの把握と、分散投資
② 商品、サービスのライフサイクルのポジショニングと競合環境の調査
③ 自社事業のライフサイクルのフローを記憶しておくこと
④ ②、③を踏まえての最適化
⑤ 社内人的リソースの投下状況の見直し
⇒
どんな環境化であれ、結果を出す!
です。
見直しながら、疑問、ご不安、ご相談などがでてくることもあるかと思います。
そういった際は、「Webコンサルタント」にご相談頂くことで、客観的視点でアドバイザリーが可能です。
何らかの参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
平成23年8月30日 木村 裕紀