プロフェッショナルマインドの生み出すもの
投稿者:木村 裕紀
2009/10/15 20:36
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こんばんは
先週の日経新聞のスポーツ欄に楽天球団島田社長のインタビュー記事が掲載されており、経営者として印象的な内容がありましたのでこちらに絡めて今回のコラムのお話を出来たらと思います。
東北楽天ゴールデンイーグルスの成績
2005年 6位 勝率 .281
2006年 6位 勝率 .356
2007年 4位 勝率 .472
2008年 5位 勝率 .461
2009年 2位 勝率 .538
ということで2005年 38勝 97敗 1分けだったチームを、2006年の野村監督体制から4年目でパリーグ2位に引き上げたという話でした。
島田社長のコメントで印象的だったのが、
「野村監督が選手に1,5軍ではなく1軍として戦う意識付けをし、感覚ではなく考えて野球をやる癖をつけてくれた。その土壌をつくっただけでも大きな効果があった」
という話です。
野村監督が選手の能力を非常に高めることが出来るリーダーであることはもちろんそうだと思いますが、
仕事、人生の結果 = 考え方 × 能力、スキル × 情熱
という公式でいくと、チームの考え方の基準、勝利(目的、結果)への情熱を圧倒的に高めることが出来るリーダーであるんだなと思いました。
基準を高めてその基準に見合う組織を創ることは、経営者、リーダーにとって極めて重要な能力であると思いますし、かつ最も重要なリーダーシップスキルの一つだと考えており、厳しいプロスポーツの世界でもその力が卓越されておられる野村監督は、本当に素晴らしい指導者なんだと感じました。
仕事で身につけるべき能力、スキルは、学校の勉強のように座学で学べるものはそう多くなく、むしろ真剣勝負で結果に拘って仕事をする中で、地頭で考え、行動し、達成し、失敗し、挑戦し、必要な知識、スキルを学び、その中で培われるものであると考えています。
逆説的にいうと、結果に拘る考えのない仕事は、期間の経過に対しての能力、スキルの向上があまりない中途半端な仕事や個人になると考えられます。
自分のキャリアの中心となる専門領域は人それぞれあると思いますが、どの領域であっても、成長性が高く、自律し、結果を出せるビジネスマンはやはり
高いプロ意識で結果を出すこと、結果を出すために、出すことで自己革新をし続けている
⇒
そのことで、他人に設定された基準に甘んじることなく、自ら基準や哲学、ビジョンを創りだし、仕事を通じて成長し続けている
ということを実践しているように思います。
同じ環境で同じ仕事をしていて、なぜにこんなに差がつくのか!?
学校の勉強では考えられない差を生み出すものは、やはり考え方や基準の違いではないかと感じます。
基準が高い人は能力、スキルを継続は力なりの精神で圧倒的に高めることが出来るんだと思いますし、自身の基準が基準のため、良い結果を出しても妥協せず、己を高める喜びを知っているのでますます貢献度が高い人財になるのではないでしょうか?
これは精神論で「根性だけで結果を出せ!!」的な話とはまったく違う話で、
「結果を生み出す能力、スキルを身につけ、結果を生み出す行動を継続するために考え方、基準をどこにおくのか!」
という話だと考えています。
プロフェッショナルマインドの集まる組織で、高い付加価値創出が出来る会社になるために、我々も益々の精進をしていきたいと思います。
それではありがとうございました。
平成21年10月15日 木村 裕紀