市況が悪い中いかにして広告コスト、自社媒体への投資コストを捻出するか?2稿目
投稿者:木村 裕紀
2008/12/22 10:45
この記事は約3分で読むことができます。
こんにちは
前回テーマの続きで2回目のコラムを記載したいと思います。
市況が悪い中でどのような経営をしていけば自社の将来への投資コストを捻出できるかを自社事例を用いながらお話いたします。
結論から申し上げると、
財務、税務以外の経営管理用の管理会計指標をもっているかどうか!?
が大変重要です。
どういうことかと申し上げると、会計を税務申告のためと考えて税理士の先生に一任してしまいますと、このような市況の局面で攻めの支出を進めてくる税理士の先生は少数派だと思います。
なぜなら税理士の先生は顧問先企業の経営者ではなく、あくまで外部の顧問として会社の資産保全、税務申告をサポートするのが中心軸のお仕事であり、投資に対しての意思決定、リスクテークは経営者以外に判断が出来ません。
外部環境全体が悲観的になっているなかで自社が楽観的かつ戦略的に自信を持って次の一手に投資するためには、根拠となる、リスクが読める経営管理をしている必要があります。
そこで重要だと思い、お勧めしたい管理会計指標をご紹介いたします。
経営安全率 損益分岐点を意識した経営
売上?売上変動費(変動原価)=限界利益
限界利益?固定費(売上増減に左右されない固定費用)=経常利益
経営安全率=経常利益÷限界利益
月次で毎月15日くらまでに前月の経営安全率が分かるような経営をすると不必要に悲観的にならずにすむと思います。
これが分かることでどれだけ売上が落ちたら赤字に転落するのかが分かり、売上を上げることで固定費を吸収して安全率はどんどん高くなっていきます。
またこの指標が分かることで売上を上げるために自社でどれだけの広告宣伝費が使えるかを冷静に意思決定できると考えます。
シンプルですが、
1、売上を上げること
2、売上変動原価のコスト圧縮、コスト効率を高めること
3、固定費(販売管理費)を圧縮すること
4、その中で投資余力のある資金を自社の媒体価値向上、売上向上のための広告宣伝に使いやはり売上をあげること
5、残りの資金を内部留保すること
ということで市況が悪いだけで思考停止して1のために必要な4の取り組みをSTOPしてしまうことは中長期的にみるとよくないことだと考えます。
また売上を高めるためにUSPの重要性を本気で考え抜く意味でも、このような時期はピンチとチャンスが表裏一体であると思います。
またネット広告の運用指標でCPAであるとかCPOであるとかの1件の問い合わせ、オーダーに対してのコストトレンド指標をつかめるような運用をしておりますと、売上変動販売管理費といった形でいくら広告をすればどれくらいのリターンが出てくるかもある程度予想できるようなWeb戦略ができると思います。
ということで我々のようなWebコンサルタントが客観的にお手伝いできることも多い時期であるかと考えますので、お問合せやビジョンなどお聞かせいただければと思います。
それではありがとうございました。
平成20年12月22日 木村 裕紀