成長する市場、成熟する市場、新たな市場
投稿者:木村 裕紀
2012/01/30 14:29
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こんにちは
今月は成長する市場、成熟する市場、新たな市場、というテーマで記して参ります。
成長する市場
1月21日の日経新聞より
シニア消費100兆円
シニア世代(60歳以上)の年間消費支出が2011年に初めて100兆円を突破した。
個人消費全体の44%に達しており、旅行やスポーツなどの分野で新たな市場を生んでいる。
シニア消費が個人消費全体の44%を占めるとは・・・
1月24日の日経新聞より
楽天市場の2011年の取扱高が、初めて1兆円を突破。
スマホ経由増加が起因
IT業界でいえば、スマートフォン、ソーシャルゲーム、メディア関連の市場は大きく成長期に。
Yahoo!JAPAN も札幌、高崎に新拠点を開設し、より地場に根差したサポートを強化。
マクロで言えば、アジア、新興国の経済規模は拡大中。
しかし、月曜日の日経新聞「景気指標」欄などをみると、名目GDPを筆頭に、ほとんどの指標が成長していないのが日本経済の現在の姿。
・シニア層の需要の取り込み
・EC市場
・ネット広告市場
・スマホ、ソーシャルゲーム、メディア市場
・アジア、新興国市場
・復興需要
・医療、介護、葬祭市場
・来店型保険ショップ市場
などなど
は、現在の日本経済の成長が間違いない市場です。
明らかな右肩上がりが間違いない市場では、しっかりとシェアをとれれば確実に収益が成長します。
その半面、シェア争いをする競合他社も多く、熾烈な競争があり、スピード感ある拡大戦略が必須です。
成熟する市場
多くの日本の業界、業種においては、市場が飽和し成熟しています。
リーマンショック以降の淘汰の波があり、倒産、撤退、リストラ(再構築)した会社も、どの業界でも相当数あったかと思います。
成熟市場では、競合他社も絞り込まれてきて、自社の強みを生かし、しっかりとマーケティングしながら顧客に応えていくことが大切な戦略になります。
自社の存在意義、理由を生み出していき、コアな顧客を創ることで成長していく。
同時に、新規事業で成長市場に種を植えていく。
そして、
① 生き残っている会社
② 低成長ながら堅実に収益を生み出している会社
③ 成熟市場の中で新しい切り口の価値を生み出し、新たな市場定義をして大きく成長している会社
があります。
特に③が重要です。
新たな市場
当社では1,600医院の歯科医院様、3,000社以上の中小、ベンチャー企業と現在お取引をしています。
またお客様以外の友人、知人のベンチャー企業などをみていても、成長している企業のカテゴリとして、上記③の戦略が大切だと考えています。
成熟している市場の業界常識、今までの慣例、今までの顧客ニーズに縛られてしまうと、なかなかイノベーションのアイデアは出てきません。
以下の方程式があると考えます。
成熟市場 × 成長市場のキーワード、エッセンス ⇒新たな市場
自分の業界、業種が成熟しているとしても、成長している市場の常識、慣例、理由、エッセンスを取り入れることや、成長する市場でいち早くプロモーションを実施することなどで、新たな機会や市場定義、USPを生み出せるものと思います。
低成長、マイナス成長化でも、成長している市場の存在、成長の背景を読み取り、自社に生かせることを見つけ出していく。
簡単なことではないですが、成長していくために、成長市場のエッセンスを取り入れて発想し、イノベーションしていくことが大切な時代だと考えております。
自社が成長する為の戦略を、業界の枠を超えて発想したいとお悩みの経営者様、お問合せ頂くことで戦略、マーケティングの成長プランをご提示させて頂きます。
2012年も当サイトから多くのご縁を頂戴し、多くのお客様とお取引できることを楽しみに致しております。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
平成24年1月30日 木村 裕紀