第8期第一四半期社員総会を終えて ~ゴールビジョンを明確に言語化し、共有する~
投稿者:小川 悟
2008/07/13 00:04
この記事は約5分で読むことができます。
新規でもリニューアルでも、サイト構築に際しては、その要件(必要な条件)や目標とすべきゴールを設定する必要がある。本来、こうしたものは、経営戦略の大きな流れの中で語られたり、現状のサイトの効果測定がきちんとなされていれば、おのずと明確になっているはずだ。
/『Webディレクション標準ガイド 第二版 「サイトに求められる要件とゴール」』(WDG作成プロジェクト著)
先日5日、当社第8期第一四半期社員総会が行われました。第一四半期を1年と捉え、1年間で4年分の飛躍をしようということをテーマに、従来は上半期・下半期に行っていた社員総会を、今期からは四半期ごとに行うことになりました。
大阪・名古屋・福岡と、当社の各支店・営業所からほぼ全員が東京へ集結し全社的に行われた社員総会でした。普段はメールや電話でのコミュニケーションのみだったものが、前年期末の社員旅行兼社員総会以来、3ヶ月ぶりに顔を合わせるのだから盛り上がらないわけがありません。渋谷にある「WOMB」というクラブを貸し切って行いました。有名企業がコラボレーションすることも多いというだけあって、大変しっかりとしたクラブでした。
司会にフリーアナウンサーの方をお招きし、二部構成で行われました。第一部では会社からの前期決算発表及び、各部門から事業部方針についての発表。第二部では、第一四半期のMVPや各種行動部門賞などの表彰と授与、及び歓談がメインとなっていました。オープニングはもちろんのこと、途中途中に流れて会場内を沸かせることに一役買っていた映像演出はすべて社内での制作によるものでした。CS部の制作課映像制作チームによるものです。また、映像制作チームは、「Webコンサルタント.jp」の「サービス紹介 映像制作」ページでご紹介させて頂いている通り、企業が本来持っている力やモチベーションを最大限に発揮させるための映像演出を行う部門ですから、単に映像撮影・編集といった制作分野のみならず、総務部門と協力して社員総会というイベント自体の企画制作・進行にも大きく貢献してくれました。
いくら自社イベントであるとはいえ、全社員200名を対象とした全社的なイベントです。飛躍して考えれば、その社員200人のご家族の方、そうした環境に置かれた社員が今後応対させて頂くお客様など、意識しなくてはならないステークホルダーは、会社の規模拡大に併せて年々拡大しています。失敗は許されないですし、事故などはもってのほかです。会社の真剣さが全社員から最も注目されている瞬間を制作しているのです。一社員としての意識で取り組んでいたのでは到底成功に終わることはありません。映像制作チームのスタッフ一人一人が、まるで外部から発注を受けて、きちんと仕事を全うするといったプロとしてのスタンスが要求されていたことと思います。彼らが向き合っていたのは、単なる成果物ではありません。「当社の経営戦略を成功させるためのきっかけ」であり、「関わる社員のモチベーション生成のための演出」、そして「お金には換えがたい、未来延々心に刻まれることとなる思い出」を制作していたのです。たとえ上司から、「ある程度のところまででいいよ」と声を掛けられていたとしても、彼らの持つ真のプライドはきっと妥協を許さなかったことと思います。会場選定から演出打ち合わせ、ディテール調整のために前日からの泊り込み、当日のリハーサルまで、社員でさえ知らないところで不断の努力を続けてくれた映像制作チームのメンバーに、手前味噌ながらまずはこの場を借りて御礼を言いたいと思います。
会社から与えられた今期のテーマは「飛翔」。社員総会第一部では、当社各部門から代表者が今期のテーマに沿って時部署のゴールビジョンや方針についてを発表しました。巨大なスクリーンに言語化されたゴールビジョンが映し出されます。いくらマネージャーといっても、普段はここまで多くの人を前に方針発表を行う機会などあまりありません。そうした機会がもらえるのも、社員総会の一つの醍醐味だと思いました。
また、「課題解決のためにターゲットとゴールを明確にして言語化し、それを共有する」。このことが、普段私たちが”Webコンサルタント”と掲げ、中小・ベンチャー企業を対象としたWebソリューションを展開してゆく上で、どれほど重要なことであるかを再認識する場としても機能していたのではないかと思います。自部署の戦略方針を決定する、クライアント向けに提案するWebサイトの方向性を決定する、それらは内容が異なっていても、構造は同じです。こうした考え方が後により醸成され、コーポレートコミュニケーションの域にまで発展してゆくイメージを持ちながら、私たちはまだまだ努力が必要と考えています。今回の社員総会のような全社的なイベントを一つの契機、そして私たち自身のゴールビジョンへと向かってゆく際の一つのマイルストーンとして語り継ぐのと共に、今後に役立てていきたいと感じました。