Google +1 と Google +1ボタン と Google + について
投稿者:制作部
2011/07/05 18:20
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http://www.google.co.jp/ での検索結果画面の各サイトタイトル右側に「+1」が実装され始めました。
このサービスは、2011年3月末に本家、google.comで先に実装されており、公開当初はベータ版として試験運用的なものだったかと思います。
そもそも、これ何なの?という話ですが、現状正式公開している(私が目視で確認できた)機能では
1 「+1」を押下したサイトのリストが、Googleプロフィール内の「+1」にリスト表示される
2 検索結果画面で、過去「+1」押下したサイトは、「+1」ボタンの色が青色に変化している
3 検索結果画面で、過去「+1」押下したサイトは、ページ概要下に「あなたが +1 を付けました」と表示される
でした。
google.comでは、
+1 を参考にする
検索するとき、同じような情報を探して先に見つけた友だちの意見があればとても役立ちます。検索結果でこのようなおすすめ情報を手軽に参照できれば便利だと思いませんか?
友達がすすめていたホテルを探すときや、支援する慈善団体を探すときは、+1 が参考になります。なお、+1 を見るには Google アカウントにログインしている必要があります。
http://www.google.com/intl/ja/+1/button/
とあります。
可視的なところですと、3の「あなたが +1 を付けました」の部分に何らかの関係がある別ユーザが付けた、たとえば「小川さんが +1 を付けました」と出るようになるそうです。
パーソナライズ検索の一種ですが、この「+1」が及ぼす影響として、何らかの関係がある別ユーザが「+1」した情報が検索結果に反映されるとも言われています。
今後Googleでの検索結果が、純粋なSEO結果にパーソナライズされたデータが上乗せされて順位が変動していくような流れになるでしょう。
じゃ、SEO対策どうすれば?と思われたかもしれませんが、SEO対策はこれまでどおり行っていただき、そこに「+1」したユーザー、つまりサイトに興味を持ってもらえるであろうユーザーの訪問が増加するのではないかと思います。
ということは、質の高い見込みユーザーがサイトに訪問する事になるため、質の良いサイトを準備できていれば、よりコンバージョン(成約)につながっていくのではないかと個人的には感じています。
Google +1 の影響は、グループユーザー(何らかの関係がある別ユーザー)が多いほど大きいといえます。
このあたりの概念をもってすると、TwitterやFacebookなど近年世界的な流行をみせているソーシャルメディアに代表されるものと近いのですが、いずれにしてもどのようにしてユーザーの輪を広げていくかというのが命題にあったのではないでしょうか
いいね!ボタン しかり、 つぶやく しかり。
ただ、パーソナライズされた情報ですので、検索結果に出てくる数字が大きく変動しているのを目にするのは幾分か先でしょう。
サイト内に設置できる「+1 ボタン」こちらは、検索結果に表示される「+1」とは少々様子が異なります。
サイト内に設置したものについては、「+1 ボタン」を押下した数だけ、累積的に数値が蓄積されていきます。
Facebookの「いいね!ボタン」に類似した仕組みです。
このボタンが与える影響は、サイト内を閲覧時に(所定のタグが記述されていれば)、Facebookやツイッターのように噴出しに現在のポイントが表示さます。
ようするに何人が「+1」したのかがわかるようになっています。
これ自体は、ソーシャルメディアの効果は直接的に関係しておりませんが、あった方がいい機能なのは間違いないですよね。
ワンアクションで波状的な広がりを見せるのがソーシャルの真骨頂ですが、TwitterとFacebookだけをとってみても、自分が望むユーザーをグループユーザーとして確保するのはたやすくありません。
ここで出てくるのが、「Google +」です。
まだ、こちらは試験段階で限られた会員ユーザーだけで試しているだけに過ぎないのですが、http://www.google.com/intl/ja/+/learnmore/ をみると自分が望むユーザーと関連性を持たせる可能性を多いに秘めたコンテンツが用意されています。
「Google +」はソーシャルメディアという資源を肉厚に利用する為のひとつの集合体だと個人的には捉えています。
どこまでも Googleの独壇場になりそうですが(笑)、Google + に一般企業がサービスを提供できる仕組みが出来れば相当面白い事になりそうです。
ここへの一般企業の参入は、これまでのパターンに倣って広告掲載になるのが妥当といったところでしょうか。
いずれにしても、専門家でない限りますます太刀打ちできない状況が生まれてきそうです。
【編集担当:紀井】