売上を上げるWebサイトの本質
投稿者:Webマーケティング部
2013/01/15 11:46
この記事は約4分で読むことができます。
これまで多くの企業様のWebサイトの制作をしている中で、感じることがあります。
多くのWebサイトにとって、売上を上げるために必要な要素の多くは「高度なWeb体験の制作」や「目を引くデザイン」などではなく、「ユーザーが必要としているコンテンツの制作」と、「それを支える運用体制の構築」に詰まっているということです。
もちろん、必要な情報を伝わりやすく届けるためのデザインやWebサイトのアクセスビリティ、コンテンツの管理体制を作りやすくするためのシステム要件なども大切な要素なのですが、
Webサイト成功の本質はそこではなく、その企業のコンテンツ制作能力の部分にあるのではないでしょうか。
WebコンサルタントやWebディレクターがよくご相談を受けるのは「これからWebサイトでの集客・売上を伸ばすことに本腰を入れて取り組んでいきたい」というお客様のケースです。
そうなってきますと話の中心は「Webサイトを使ってこんなことがしたい」「他の会社はWebサイト上でこんな仕組みを作っているのでうちでも採用したい」となってくるのですが、よくよく話をお伺いすると、社内体制としてWebサイト上での取り組みを達成するための仕組みが整っていないことがあります。
例えば、エンドユーザーの商品体験談を集め、Webサイト上で掲載をしたい場合。
「Webサイト上での仕組み」や「更新」そのものは、それほど難しい仕組みでないにもかかわらず、その取材をする力が社内になかったり、人的リソースの確保の難しさや主体的に進めるメンバーの不足からフローの定着化が難しく、思うように素材集めが行われなかったり、集めたデータのアウトプット品質がチープなものになってしまったり……、そのようなケースが往々にしてあります。
そうなってしまいますと、結局その企画は実行に移されないまま、コンテンツ管理がほったらかしにされてしまいます。
そして、そのうちに取り組み自体の熱が冷めてしまい、企画自体がうやむやに終わることになります。。
ではどうすればいいのか。
Webサイト制作では、組織を横断して制作に取り組む必要があることが多くあります。
制作中は一時的な協力体制でコンテンツが集まることが多いのですが、その後も誰かが中心となってコンテンツ管理を行わなければ、そのWebサイトは一時の評価しか得られません。
リード獲得型のWebサイトの構築はインターネット上に一つお店を持つようなものです。
実際のお店の場合でも、売っている商品が一昔前の商品だったり、欲しい商品が品切れだったり、そもそも賞味期限の切れた商品が置いてあるお店だったら……お客様は恐らくそのお店で商品を購入することはしないでしょう。
Webサイトも一緒です。しっかりお店が営業していることを理解してもらい、お店を魅力的に感じてもらうためにも、コンテンツ内容=“お店の商品”をしっかり管理して、お客様に選んでもらうWebサイトになるようにしなければなりません。
そのために、一時的なWebサイト構築ではなく、その後の会社全体を巻き込んだコンテンツ制作・運用体制の構築が不可欠です。会社全体としてWebサイトの制作に取り組む意識がないと、ユーザーに選ばれるコンテンツ内容を作ることが難しくなります。
現在の中小企業の現場において、社内の体制や仕組みを理解し、Webマーケティングにも通じているスぺシャリストの存在というのはなかなか貴重な存在です。かといって、社内で育成をするのは難しい現状があります。
そういった部分に対して外部のスペシャリストといかに連携をとれるか、そこがWebサイト成功のポイントとなります。
特に近年(2012年の衝撃的アップデート)の検索エンジンまわりの変化もあり、ユニークなコンテンツの制作は重要度が高まっています。
年や期の移り変わり、今お悩みの課題をWebサイトだけの課題と考えず、社内全体を見渡し、仕組みや意識作りの見直しとしてとらえ、変革の機会とみてはいかがでしょうか。
【編集担当:小田】