ユニバーサル アナリティクスにおけるイベントトラッキングの計測方法

投稿者:セールスマーケティング部

2013/05/14 18:18

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2013年3月末にパブリックベータとして公開され、全ユーザーが利用できるようになった
「ユニバーサル アナリティクス」。

PCやタブレット、スマートフォンなどデバイスの枠を超えて
ユーザーの行動を計測できる、Google アナリティクスの新機能です。

2013年5月現在、新しいプロパティを作成しようとすると
上記のような画面が表示されるので
ついついユニバーサル アナリティクスのほうを選択したくなりますが、
利用に際しては注意が必要です。

ユニバーサル アナリティクスを利用するにあたっての注意点

  • セッションなどの計測方法が異なるのでデータに差異が生じる可能性がある
  • 機能をフルに活用するためには、サイト側でのカスタマイズが必要
  • 今までのイベントトラッキングなどのコードがそのまま使えない

サイトのデータを計測している人間にとって、
これまで計測してきたデータが取れなくなるのは困るので
今までのコードが利用できなくなるのは大きな痛手です。

しかし、それでも新しい機能というのは試しに利用してみたくなるものです。

そこで今回は、ユニバーサル アナリティクスにおける
イベントトラッキングの計測方法についてご紹介したいと思います。

イベントトラッキングの計測方法

標準のアナリティクスにおけるイベントトラッキング(おさらい)

設置するコード

_gaq.push(['_trackEvent', 'カテゴリ', 'アクション', 'ラベル', 値]);

各属性の説明

カテゴリ
計測したい行動のグループに付ける名前。必須
アクション
ユーザーの操作タイプに付ける名前。必須
ラベル
イベントを個々に分類するために付ける任意の文字列。省略可。
イベントに関する数値データ(正数)を指定。省略可。

各項目に何を指定するかの明確なルールはありません。
自分の管理・分析しやすいように好きなように、指定いただいて問題ありません。

【設置例】

<a href="sample.pdf" onclick="_gaq.push(['_trackEvent', 'download', 'pdf', 'sample.pdf']);" >サンプルをダウンロード</a>

PDFファイルのリンクのダウンロード数(クリック数)を計測するために、
カテゴリに’download’、アクションに’pdf’、ラベルに’ファイル名’を指定(値は未使用)

ユニバーサル アナリティクスにおけるイベントトラッキング(本題)

設置するコード

ga('send', 'event', 'カテゴリ', 'アクション', 'ラベル', 値);

【設置例】

<a href="sample.pdf" onclick="ga('send', 'event', 'download', 'pdf', 'sample.pdf');" >サンプルをダウンロード</a>

PDFファイルのリンクのダウンロード数(クリック数)を計測するために、
カテゴリに’download’、アクションに’pdf’、ラベルに’ファイル名’を指定(値は未使用)

カテゴリ ~ 値 部分はこれまでと共通なので、特に迷わず利用いただけると思います。

問題なければ、レポートの コンテンツ > イベント 上でイベントが計測されるようにります。

標準のアナリティクスとユニバーサル アナリティクスを併用する場合

標準のアナリティクスとユニバーサル アナリティクス、
それぞれでイベントトラッキングを計測する場合は
上記でご紹介したいずれかのコードを利用いただければイベントを計測できます。

ところが、ユニバーサル アナリティクスはまだベータ版であり
先に触れたように計測方法の違いからデータに差異が生じる可能性があるため、
現時点では、両方を併用する場合が多いかと思います。

公式のヘルプでも

既に Google アナリティクスでトラッキングしているウェブサイトに対して
UA をお試しになる場合は、ga.js と analytics.js のトラッキング コードを併用して…

と併用が推奨されています。

標準のアナリティクスとユニバーサル アナリティクスを併用する場合は
どちらか一方のイベントトラッキングのコードの記載でOKという訳にはいきません。

標準のアナリティクスと併用する場合のイベントトラッキング

設置するコード

_gaq.push(['_trackEvent', 'カテゴリ', 'アクション', 'ラベル', 値]);ga('send', 'event', 'カテゴリ', 'アクション', 'ラベル', 値);

【設置例】

<a href="sample.pdf" onclick="_gaq.push(['_trackEvent', 'download', 'pdf', 'sample.pdf']);ga('send', 'event', 'download', 'pdf', 'sample.pdf');" >サンプルをダウンロード</a>

onclick=""内に両方をつなげて記載するだけ、です。

これで、下記の例のようにそれぞれのレポートの
コンテンツ > イベント 上でイベントが計測されるようにります。

標準のアナリティクス

ユニバーサル アナリティクス

※同じカテゴリ、アクション、ラベルを指定したため、
全く同じ見た目の画面になってしまいましたが、それぞれ別のプロパティのレポート画面です。

ユニバーサル アナリティクスに関しては、引き続き検証を続けながら
今後も色々とご紹介いければと思います。

【編集担当:池下】

Webコンサルティング