デザインだけでは不十分?スマホサイトの離脱を防ぐための「テキスト最適化」
投稿者:コンテンツ編集課
2013/08/08 11:09
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iPhoneやAndroid携帯をはじめとするスマートフォン(スマホ)の普及により、PCサイトに加えてスマホ専用サイトを制作する企業も増えてきました。
この背景には、スマホでは多くのPCサイトが快適に閲覧できない(画面サイズに合わせて文字・画像が自動縮小されてしまう)という問題があります。
スマホサイトなら文字・画像が最初から見やすくデザインされているので、視認性・可読性が向上。サイトからの離脱者を減らすことがある程度期待できます。
とはいえ、「文字や画像のデザインだけスマホ用に変えればいい」という考え方は、サイトの目的を達成するという点では不十分。
なぜなら、デザインに合わせてテキストも最適化しなければ、必ずしもスマホサイトが使いやすくなるとは限らないからです。「読みにくいから……」という理由でユーザーが離脱してしまうのは、非常にもったいないと思いませんか?
今回は、そうした事態を避けるためのスマホサイト用のテキスト最適化についてご紹介します。
一手間でできる!3つのテキスト最適化
「テキストの最適化」といっても、特別難しく考えることはありません。既存のPCサイトのテキストにちょっと手を加えるだけでOK。これを実践すれば、ユーザーにとってスマホサイトがさらに使いやすくなります。
1 タイトルを短くする
PCサイトで使っているタイトルをスマホサイトにそのまま流用すると、タイトルが複数行にわたってしまったり、最後の1~2文字だけ次の行にこぼれたりするケースが少なくありません。そうなると内容が直感的に伝わらないため、ユーザーの目を引きにくくなってしまいます。
もう1点、気をつけておきたいのは、キャリアによって画面サイズが異なること。
そのため、どのキャリアでもタイトルが1行ですっきり見えるように、もっとも横幅が狭いiPhoneに合わせることをおすすめします。スマホサイトのタイトルで一般的に使用する文字の大きさは16ポイント。その場合、タイトルは前後の余白も考えて15文字以内にするとよいでしょう。
2 改行を増やす
PCサイトのWebライティングでは、通常120~200文字(1行40文字とすると3~5行程度)ごとに改行を挟むと読みやすいとされています。しかし、1行に22文字しか入らないスマホサイト(縦向き)で200文字のテキストをそのまま流すと9行にわたってしまうため、ユーザーは読みにくさを感じてしまいます。
スマホサイトの場合は、PCサイトよりも細かく改行することを意識しましょう。理想は、80~120文字程度。改行に加えて、中見出しや小見出しも積極的に活用してください。
3 コンテンツ数を絞る
ページ内テキストが膨大だと、せっかちなユーザーには「欲しい情報がすぐには手に入らないかも」という心理が働きます。
画面が小さいスマホではPCサイトよりもその傾向が顕著で、「あれもこれも取り上げたい」と情報を盛り込みすぎてしまうと、逆に途中で離脱される可能性が高くなってしまいます。
PCサイトで多いと感じるテキスト量は1500文字程度と言われていますが、スマホサイトでは半分の750文字でも多く感じるユーザーがたくさんいます。文章の無駄をできるだけ削ぎつつ、中見出しで構成されるページ内の段落を2つくらいに絞りましょう。
まとめ
PCサイトのデザインをスマホサイトのデザインに再構築することで視認性・可読性は高まりますが、視認性・可読性を高めることは「ゴール」ではありません。サイト制作のゴールは、「読みにくいから離脱」というユーザーをできるだけ減らしてしっかりメッセージを届けること。
そのためには、見た目(デザイン)だけでなく、よりコアな部分――
コンテンツの取捨選択を含めたテキストの最適化も不可欠なのです。
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