脱・たどたどしい文章!誰でもスマートな文章に仕上げられる3つのプロセス
投稿者:コンテンツ編集課
2013/09/02 14:41
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文章を書き慣れない人が陥りやすいのが、「一文にたくさんの情報を詰め込んで、たどたどしく読みにくくなってしまった」という失敗。Webライティングを兼任するデザイナーやディレクターのみなさんも経験があるはず。
あなたは、伝えたい要素を詰め込もうとして、以下の例文のように読みにくい文章になってしまったこと、ありませんか?
新人ライターSがぶつかった「たどたどしさ」の壁
例文
講師がお電話に応対し、コース・受講内容、当校に関する内容を詳しくお答えできるため、お電話でのお問い合わせをおすすめします。
これは、筆者のチームに所属するWebライターSさんが、新人時代に書いた商用サイトの文章です。
Sさん
「『講師が学校のことを詳しく話せるからメールよりも電話してほしい』という内容を書きたかったのですが、たどたどしさがあります。もう少しうまく言えるはず、と思ってしまいました。たぶん、情報の組み立て方や微妙な言い回しが悪いと思うのですが。。」
確かに。AでBで、だからCで、なのでDです、と複数の情報が一文に散らかっています。わかるっちゃわかるんだけど、スマートじゃない……という文章。社内向けの資料やメールの文章などでも見受けられますね。
原因 一文で終わらせるのがそもそもの間違い
Sさんの解説のような話し言葉であれば一文でスマートに伝わるのに、きちんとした書き言葉(文語体)にしようとした途端にまとまらなくなってしまう……あるあるですよね。
このたどたどしさの原因は、
伝えたい複数の要素を一文で伝えきろうとしたこと
にあります。
会話(話し言葉)であれば、同じ場所・時間を共有していることが多く、少ない言葉でも含まれる意味を理解できます。また、表情や身振り手振り、言葉のトーン、資料など、その場にある言葉以外の情報も手伝って、言葉の正確さに頼らなくてもある程度の情報を伝えることができます。
しかし、書き言葉はそうはいきません。文章のみで不特定多数の人に正確に理解させる必要があるため、不用意に情報を省略することができないのです。必然的にいろいろな単語がプラスされ、一文では到底収まらなくなります。
文章で複数の要素を伝えたいときには、無理に一文で言い切ろうとしないこと。
これはスマートな文章の鉄則です。
では、さきほどの例文をモデルに、脱・たどたどしい文章にするためのプロセスを学んでいきましょう。
第一段階 要素を分解しよう
例文
講師がお電話に応対し、コース・受講内容、当校に関する内容を詳しくお答えできるため、お電話でのお問い合わせをおすすめします。
の要素を分解すると、以下の3つに分けられます。
1.講師が電話で応対している
2.講師がコースや受講内容など当校に関する内容を詳しく答えられる
3.メールより電話のほうが詳しく話せるので電話をしてほしい
第二段階 重要な情報から組み立てていこう
Webライティングだけでなく、ビジネス文書の原則は「結論を先に」。
では、上の3つの要素で一番読み手に伝えたいことは……?
「電話をしてほしい」
ですよね。
では、「電話をしてほしい」で始まるように、残りの要素をつなげてみましょう。
「電話をしてほしい。
(なぜなら)講師がコース・受講内容などの当校に関する内容を詳しく答えられるから」
となります。
第三段階 書き言葉にして整えよう
要素を組み立てられたら、最後の仕上げです。
「電話をしてほしい。
(なぜなら)講師がコース・受講内容などの当校に関する内容を詳しく答えられるから」
を書き言葉にしつつ、Webサイトの文章にふさわしい体裁へ整えましょう。
↓↓↓
「当校では、お電話でのお問い合わせをおすすめしております。授業を担当している講師が直接お電話で応対して、コースや受講内容など、当校に関する内容を詳しくお答えしますので、お気軽にお電話ください」
たとえばこんな感じに仕上がります。
まとめ
話し言葉では省略して伝えられることでも、書き言葉(文章)では簡単に伝えられません。複数の情報を一文に詰め込むと読みにくくたどたどしい文章になりやすいため、一文で伝えきることにとらわれないようにしましょう。
1.あれこれ情報を伝えるときには、書き言葉にする前に要素を分解する
2.一番伝えたい結論を最初に持ってきて、要素を並び替える
3.最後に書き言葉に整える
「単語」「分節」を組み替える前に、「情報」を組み替えるところまで立ち返るのが、文章上達のコツです。3つのプロセスを踏んで、たどたどしい文章から抜け出しましょう!
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