Googleアナリティクスサミット2013: Access. Empower. Act.
投稿者:セールスマーケティング部
2013/10/08 16:17
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Webコンサルタントのコガン・ポリーナです。
10月1日、2日にGoogle アナリティクスサミット2013が、アメリカのマウンテンビューで開催されました。
「Google Analytics Summit 2013. Access. Empower. Act」と題し、世界47カ国からGoogleアナリティクス認定パートナー、Google アナリティクスプレミアムの利用者とリセラーが参加。
当社からは、私が参加しましたので内容をレポートいたします。
今年のサミットのテーマは、「Access、Empower、Act」
Google アナリティクスの技術責任者のPaul Muret氏は、「Access、Empower、Act」のテーマについて、以下のように説明しています。
「Access」とは、適切なデータの提供、機能の最適化、データをより共有しやすくすること。
「Empower」とは、データを解析できるツールにより、意思決定にいたる分析を可能にすること。
「Act」とは、データと解析を元に、行動につなげ変化を起こすこと。
サミットで語られたこと
サミットでは、新機能の発表とその利用方法と共に、Googleアナリティクス利用者の事例が紹介されました。
その他にも Avinash Kaushik氏、Tom Davenport氏、Peter Fader氏など、多くのアナリスト、学者やGoogleの技術者により、アナリティクスだけではなく、ユーザーのマルチデバイス理由の増加、Webマーケティングへのオフライン行動の影響、アトリビューションの重要性など、マーケティングのレクチャーもあり、情報盛りだくさんのイベントでした。
Google アナリティクスサミット2013の発表内容
今年に入ってから発表されたGoogle アナリティクスの機能やアップデートは、70以上にもなります。
サミットでは、Google アナリティクスは、今後も顧客行動の変化や市場変化に応じて多くのアップデートを提供すると発表されました。
今年のセミナーの発表は下記の通りとなります。
「Access」
■Googleタグマネージャーでの自動イベントトラッキング、モバイル対応
ページのコードを変えることなく、ボタンのクリック等のユーザーの行動が確認できるようになりました。また、モバイルにも対応ができ、モバイルアプリを更新するのにより便利なツールになりました。
■GoogleタグマネージャーのプレミアムSLA(サービス規約)
プレミアムバージョンが対象となりますが、今年からGoogleタグマネージャーの利用者もGoogleのサポートの対象になり、より安心して利用できるようになります。
■ユニバーサルアナリティクスへのアップグレード
ユーザーに新規アカウントの作成の手間をかけず、現在のアカウントをユニバーサルアナリティクスにアップグレードすることが可能になります。
過去のデータも同じアカウントで確認できるため、ユニバーサルアナリティクスへの切り替えがよりスムースになります。
■アカウント・ユーザー管理のマネジメントAPI
APIを利用して、アカウント、ユーザー管理の操作が可能になります。
また、新しい、より柔軟なユーザー管理やアカウント設定をできるユーザーインターフェースが公開されました。
大きな組織、または複数アカウントを利用している代理店等のユーザーの利便性が向上します。
「Empower」
■「ABC」レポート:Googleアナリティクスの通常レポートのフォーマットが新しくなりました
サイドバーの変更があり、上から下への並びがAquisition(集客) → Behavior(行動)→ Conversions(コンバージョン)となり、サイト閲覧者の行動が順番で分かりやすくなりました。
また、サマリーレポートにおいては、集客・行動・コンバージョンの主な指標が表示されるようになり、ユーザーの閲覧が一目で分かりやすく見られるようになりました。
10月半ばに全アカウントに反映される予定です。
■ユニファイドセグメント
アドバンストセグメントが新しくなりました。
訪問単位、ユーザー単位でのセグメンテーション、行動の順番を指定したシーケンス セグメンテーションを通して、より細かく柔軟にデータを分析できます。
■オーディエンスレポート
ユーザーの測定性別、年齢、趣味のレポートが公開されました。
Google AdWordsにある機能と同様の機能であり、特にリマーケティングでの活用に効果的です。
10月半ばに全アカウントに反映される予定です。
■オーディエンスでのセグメンテーション
オーディエンスレポートにおいて測定されるデータを利用し、セグメントを設定することが可能となります。
様々な属性のユーザーの行動をより細かく測定でき、サイト改善、マーケティング戦略の改善に活かすことができます。
■GoogleアナリティクスとBigQueryの連携(プレミアム)
プレミアムアカウントのユーザーに、GoogleアナリティクスとBigQueryの生データを紐づけるサービスが提供されます。Google アナリティクスで収集した非サンプリングデータをBigQuery上で解析することは、特に大企業のデータ分析において大きなメリットとなります。
「Act」
■Google アナリティクス リマーケティングの強化
Google アナリティクスでユーザー属性データ、ユーザー行動を利用しセグメンテーションを行い、最もパフォーマンスのいいユーザーグループにリマーケティングできるようになりました。
コンバージョンに至りやすいユーザーをサイトに戻すことが、さらに容易になります。
■DoubleClickキャンペーンマネージャーとの連携(プレミアム)
広告技術プラットフォームのDoubleClickとの連携が可能になります。
こちらの連携を通して、Googleアナリティクス上でDoubleClick広告のクリックスルー、ビュースルーコンバージョン等が確認できるようになります。
また、マルチチャネルファネルにてDoubleClickのデータが確認できるようになり、アトリビューション測定がより充実します。
■Google Playとの連携
アプリアナリティクスでは、Google Playでアプリがダウンロードされる前からユーザーの行動を測定できるようになります。
アプリページのビュー数やインストール数等のデータが提供され、リファーラーフローではビジュアルパスも確認できるようになり、アプリのプロモーションに役立つデータが分析できます。
■アナリティクス アカデミー
10月よりアナリティクスを初級から上級まで説明するコースが公開されます。
コース期間では、映像をご覧になり、Google アナリティクスチームに質問する機会もあります。
質問は、コースが終わり次第できなくなりますが、コースマテリアルは確認できます。
現在は英語のみのコースになりますが、今後は日本語のキャプションの追加も期待できます。
今後のGAIQ資格のための練習としても活用できます。
■レポート内のヘルプコンテンツ
Googleアナリティクスの全レポート内に、ヘルプ動画が公開されました。こちらは新機能の追加と共に追加され、レポートの活用方法が分かりやすく紹介されています。
アナリティクス アカデミー、レポート内のヘルプコンテンツと共に、ユニバーサル アナリティクスが基礎となります。
Google アナリティクスでは、今後もさらにデータを収集しやすくなり、様々な操作が強化され、改善へとつなげるための分析がしやすくなります。
Google アナリティクスをしっかりと活用し、サイト改善、マーケティング施策の強化を行っていくことで、企業規模の大小に関わらず、Webからの売上をさらに向上させることができることでしょう。
株式会社フリーセルでは、Googleアナリティクスの最新機能を活用したWebマーケティングのコンサルティングを提供しています。Google アナリティクスの導入やさらなる活用をお考えの企業・法人様は、是非お問い合わせください。
【編集担当:Kogan Polina】