2014年のコンテンツマーケティングは“キャラクターもの”が勝つ!?

投稿者:コンテンツ編集課

2013/12/27 16:17

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コンテンツマーケティングは、企業とユーザーの関係性を作り、またそれをさらに強固なものにするための究極の手段であると言われます。

特定の情報を求めているユーザーに対して、ピンポイントに有益な情報を提供することで、当該ユーザーにとって、そのサイト(あるいは企業)が「自分にとって役に立つ」と思ってもらうことができ、次のステップ(シェア・購買行動など)につなげやすくなるというわけです。

このコンテンツマーケティングは、現在Web業界でもっともホットなマーケティングのひとつですが、今回は、そのなかでもひときわ注目を集めている手法「キャラクターを使ったコンテンツマーケティング」をご紹介します。

「情報」である前に「読み物」であれ!

コンテンツマーケティングを行ううえで大切なこととして真っ先に挙げられるのが、「良質なコンテンツ」を用意すること。

良質なコンテンツの定義は難しいところですが、もう少し噛み砕けば、先述の通り「ユーザーにとって役に立つ情報」と言い換えることができます。これは、コンテンツマーケティングにおいては必ずクリアしなければならないハードルであると言えます。

ただし、とくに「コンテンツライティング」に的を絞った場合、このハードルよりもさらに根本的な(そして、実に当たり前な)大前提があります。

それが、「すぐれた読み物であること」。仮に、多くの役立つ情報を盛り込み、SEOで上位に表示される「コンテンツマーケティングサイト」になったとしても、サイト自体やコンテンツ自体に興味を持ってもらえなかったとしたら、ユーザーはすぐにページを離脱してしまい、企業やサイトのファンになる可能性はぐっと低くなってしまいます。

Googleの検索エンジンでは「役に立つコンテンツを上位表示させる」という方針を採っており、その要素として「サイトの滞在時間」も重要な役割を担っていると言われています。つまり、しっかり読んでもらうことは、やはり最終的にSEOでの検索結果に帰結するのです。

――そこで、よりユーザーに興味深くコンテンツを読んでもらうための手段として注目されているのが「キャラクターを用いたコンテンツマーケティングサイト」です。

キャラクターを用いたコンテンツマーケティング事例2選

では実際にはどのようにしてコンテンツマーケティングにキャラクターを絡めると効果的なのか、事例を見ながらご紹介してきましょう。

事例1.パソナ「経理キャラナビ!」

人材派遣の大手「株式会社パソナ」が提供しているコンテンツマーケティングサイト。経理職への転職を目指す人に向けた、バラエティ豊かなコンテンツを提供しています。

経理キャラナビ!

このサイトの第1の特徴が、曜日ごとにキャラクターを立て、それぞれ別の切り口でコンテンツを提供している点。

ある曜日では初心者に向けたコンテンツを、またある曜日ではキャリアアップを考えているユーザーに向けたコンテツを提供し、またある曜日では絶対数の少ない「経理男子」に向けたコンテンツを提供しています。

こうしてキャラクターの個性に合わせてコンテンツの内容も「散らす」ことで、より幅広いニーズを拾うことができるというわけです。

また、切り口がバラけると散漫な印象にもなってしまいがちですが、アクの強いキャラクターに語らせることで、「散漫」さを「バラエティ感」に転化しているところもポイントと言えるでしょう。

事例2. Webライダー「薬剤師マキの調剤なる日々」

薬剤師や薬学生のためのポータルサイト「薬剤師ネット」を運営する「株式会社Webライダー」によるコンテンツマーケティングサイトです。

一見して薬剤師の情報サイトとはまったく分からない、アニメ絵(しかも萌えキャラ!)を前面に出した作りが特徴。また、一つひとつの記事を「続き物」の物語形式で連載コンテンツにしているところも大きな特徴です。

薬剤師マキの調剤なる日々

このサイトは、とくに「読み物」としての側面が強い事例と言えます。メインコンテンツである物語のほうでは、ほとんどSEOキーワードを意識することなくエンターテインメントとして成立させ、ある意味サブ的に設置された(ように見える)「薬剤師マキのコラム」というコンテンツにユーザーを流入させるようにしています。

コンテンツSEOによってサブコンテンツにランディングさせ、「おや?」と思ったユーザーを、今度はキャラクターを前面に出したメインコンテンツに誘うという、実に巧妙な導線を敷いているのです。

つまり、役立つ有益な情報を基盤とし、その上にさらに「楽しく読んでもらう仕掛け」を作ることで興味を持続させ、ファンを増やしているというわけです。

まとめ

今後さらなる盛り上がりを見せていきそうな機運を感じさせますが、実際に制作・運用していくのはそう簡単な話ではありません。

「キャラサイト」を作るために必要不可欠なのが、「キャラクター設計(コンテンツの企画)」「ストーリー作り」「キャラクターデザイン(絵)」の3点。つまりサイト作りには、時間やコスト、技術、センスといったさまざまな要素が必要になるということであり、同時に、それくらいコンテンツに“投資”しないと成果を出すのが難しい時代に入ったということでもあるのです。

「2014年型コンテンツマーケティング」として注目が集まる「キャラサイト」。

上記のような高いハードルを乗り越え、今後どのようなものが作られていくのか、また、その手法がどのくらい定着していくのか、ぜひ注目していきたいところです。

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【編集担当:佐藤】

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