今、日本相撲協会のWebコンテンツが面白い

投稿者:コンテンツ編集課

2014/03/27 17:05

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コラムでも何度かお伝えしていますが、現在は「量より質のオリジナルWebコンテンツ」が重視される時代です。良質なコンテンツを継続的に作成・追加することで、次のようなメリットが得られます。

・ツイッターやFacebook、LINE、YouTubeなどのSNSで拡散が期待できる
・定期的にサイトをチェックするユーザー(ファン)の増加が見込める
・検索エンジンにも評価されやすくなるため、SEO対策にもなる

こうした流れを受けてコンテンツ戦略に力を入れる企業は増えてきていますが、その中で今、「Webコンテンツが面白い!」と話題になっている企業があります。それが、日本相撲協会(財団法人)です。

ご存知の通り、大相撲は2010年に起きた野球賭博問題やその後の八百長問題などによって観客数が激減。一時はチケットの半数近くが売れ残るという事態に直面しましたが、現在は再び活気を取り戻し、離れてしまったファンを呼び戻し始めています。先の春場所では、カラオケを通じて日本語を覚えたというモンゴル出身の大関・鶴竜が優勝を決め、横綱昇進を果たしましたね。

そんな日本相撲協会が人気回復のために力を入れているのが、Webを活用したプロモーションです。くわしくは協会のホームページやFacebookページなどをチェックしていただきたいのですが、こちらでは「SNSの投稿コンテンツ」と「キャンペーンコンテンツ」の2つに絞ってご紹介します。

認知拡大のためのSNSの投稿コンテンツ

プリクラの全フレーム紹介(ツイッター)

国技館に設置されているプリクラのリニューアルに合わせて、新たに登場した「力士との2ショット用フレーム」がツイッターで全バリエーション公開に。もともと横綱だけだったフレームに全幕内力士のパターンが登場し、協会の「力の入れ具合」が話題になりました。

力士のオフショット紹介(ツイッター)

「取組終了後にピザ屋さんに立ち寄る勢(いきおい)関」「笑顔で国技館を引き上げる双大竜(そうたいりゅう)関」など、土俵の上では見ることができない力士のオフショットも多数ツイートされています。気さくにファンと交流する姿や、試合後の穏やかな表情などもチェックできます。

予防接種・体脂肪測定の様子紹介(Facebook)

春場所前に国技館内の診療所で行われた予防接種と体脂肪測定の様子がFacebookにアップされました。合わせて、幕内力士の体脂肪結果ベスト3も発表されています(1位は日馬富士)。

PR動画の紹介(YouTube、ニコニコ動画)

ファンの興味・関心を煽るプロモーション動画を制作し、YouTubeやニコニコ動画の「大相撲チャンネル」にアップして場所前にFacebookで拡散しています。外国人のユーザーからも人気があるようです。

月刊誌「相撲」だけでなく、FacebookなどのSNSにも力を入れている日本相撲協会

月刊誌「相撲」だけでなく、FacebookなどのSNSにも力を入れている日本相撲協会

ファン獲得のためのキャンペーンコンテンツ

「ちゃんこ」が1杯無料(Facebook)

Facebookで友達を誘ってチケットを購入すると、国技館の中で相撲部屋特性の「ちゃんこ」が1杯無料で食べられるというキャンペーン。敷居の高いイメージのある大相撲を、若い“Facebook世代”にも気軽に観戦してもらうためのアイデアです。

登録情報を見せて限定品をゲット(LINE)

場所開催期間中にLINEで発表される「合言葉」を引き換え場所にいる親方に伝え、LINEの画面を見せることで、横綱の非売品クリアファイルがプレゼントされるキャンペーンです。LINEの登録と来場を促す目的で行われています。

「Stac」を使ったスタンプラリー(アプリ)

音声キャッチや簡単な操作でスタンプをためられるスタンプラリーアプリ「Stac」を使ってスタンプを集め、オリジナル壁紙を手に入るというイベントです。ライトなファンの足を国技館に向けさせるためのコンテンツと言えます。

リツイートで女性限定「抱っこ権」(ツイッター)

あるタイミングで配信されたツイートをリツイートすると、人気力士にお姫様抱っこをしてもらう権利が抽選で6名に当たるというキャンペーン。公式ツイッターのフォロワー数増加と女性の相撲ファン獲得を見込んだ、ターゲットを絞った企画です。

焼肉とチョコレートが好物という遠藤(右)の人気ぶりは、お姫様抱っこのキャンペーンでも健在

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コンテンツが注目と関心を引き寄せる

この他にも日本相撲協会は、さまざまなWebコンテンツを用意してファンの獲得に努めています。国技館内に「満員御礼」の垂れ幕が頻繁に下がるようになった背景には日本人力士の頑張りもあると思いますが、理由はそれだけではないでしょう。

繰り返しになりますが、オリジナルコンテンツを充実させることはSEOだけに頼らない集客・PRの施策として効果的です。オリジナルのコンテンツづくりにお悩みの企業様、効果的なWebコンテンツ戦略を見つけられていない企業様、コンテンツの見直しに着手できていない企業様には、日本相撲協会のWebコンテンツが参考になるかもしれません。

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【編集担当:宇佐美】

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