ディレクション講座10【サイトの”機能”は誰がどうやって決める!?】
投稿者:Webマーケティング部
2011/04/20 11:56
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『Webサイトに必要な”機能”はどのように決めていますか?』
一口に「機能」と言われても、ピンと来ないかもしれませんので、
感覚的に理解できる、代表的なサイトの機能を羅列してみます。
①不動産系のサイト
高機能検索システム
→自分のニーズにマッチした物件を探す機能
②リクルート系のサイト
会員登録・管理システム
→新しい情報を常に収集もしくは就職活動を進捗させる機能
③物販系のサイト
EC決済システム
→商品・サービスを(クレジットカードなどで)購入する機能
④ブログ系のサイト
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)
→Webの専門家でなくてもサイトの内容を更新できる機能
上記は、サイト全体の基盤とも言うべき部分の『機能』ですが、
この他にも、
⑤Flashの導入
⑥動的なJavaScriptの導入
⑦簡易的な更新プログラムの導入(プチCMS)
⑧カレンダー
⑨メルマガ
⑩アンケート
⑪モバイル対応
などなど、細かく上げて行けばキリがありませんが、
その系統のサイトであれば、
どのサイトを見ても、当たり前のようについている機能です。
では、どうしてその機能がついているのでしょうか?
言うまでもなく、
必要だから。
です。
では、
本当に必要かどうかを考えたことがあるでしょうか。
これはやはり、ディレクションにかかっているのです。
そもそもサイトは、
エンドユーザー(消費者・サイト閲覧者)のためにある、
という話は何度もしたと思います。
Webサイトの「機能」とは、本来、
ユーザーの操作や行動を補助し、
目的までの道筋をフォローするためにあるものです。
ですので、不必要な機能をつけることは、マイナスのはずです。
にも関わらず、そういった類のサイトを非常に多く見かけます。
その機能が本当に必要かどうかは、
ディレクターが見極めなければなりません。
何故ならそれは、
・そもそものサイトのコンセプト、目的
・ターゲット
・お客様の予算
・サイトの運営状況
などによって容易に左右されるものであり、
その実情を最もよく知っているのが、ディレクターだからです。
例えば私が『動的な見た目』になる、
FlashやJavaScriptなどのプログラムを導入するときは、
『狭い画面内で多くの情報を伝えなければならないとき』
『コンセプトがアートやイメージに直結しているとき』
くらいで、それ以外の曖昧な理由、それこそ「動いている方がカッコイイから」などという理由で導入することは有り得ません。
FlashやJavaScriptは、
あくまでも、サイトを構成するHTMLとは別のプログラムを用いており、
全てのエンドユーザーが、平等にブラウザで表示できるとは限りません。
インターネットの環境によっては、接続が遅くなる可能性もあり、
明確なメリットがない限り、マイナスのリスクの方が高くなります。
記事を読んでもらうのが目的の大手のブログ系のサイトに、
長々とコンセプトを訴えかけるFlashが入っていることなど、
ほとんどありません。
広告枠くらいはあっても、いきなり最新記事から始まるのが常ですよね。
また、
実際の運営人員が確保できないお客様のサイトに、
大規模なCMSを導入しても、
そこまで手が回らず、更新されずにそのままになってしまうケースが
非常に多いという経験もあります。
意外と多いのが、『何となくの見た目』や、『あったらいいな』に近い、
曖昧な理由による機能の導入です。
それはエンドユーザーのためにならないことは勿論、
別途で予算をいただいたお客様のためにもなりません。
こういった要望は、
お客様からのニーズとしては、実際、出やすいものなのですが、
それをディレクターは、必要かどうかを明確に判断し、
お客様に進言する義務があるのです。
サイトに必要な機能は、エンドユーザーに必要な機能。
やはり、ディレクションの基本は、全てここにあります。
【編集担当:吉田】