RLSAとは(検索広告向けリマーケティング リスト)
投稿者:セールスマーケティング部
2017/05/22 13:36
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広告の効果が頭打ちになってきて、手も足も出ない、、、と困ってしまった経験ありませんか?
今回はそんな時の救世主となる(?)かもしれない、リマーケティングリストをもとにリスティング広告をカスタマイズできる手法「RLSA(検索広告向けリマーケティング リスト)」をご紹介します。
■ RLSAとは(検索広告向けリマーケティング リスト)
リマーケティングリストを活用し、検索連動広告を配信できる手法です。
これにより新規ユーザーと再訪ユーザーといったユーザー層の切り分けができるため、それぞれのユーザーに適した戦略や広告訴求をすることができます。
■ 具体的な活用例
(1)リマーケティングリストのユーザーに対して、入札を強化する
→一度サイトに訪れたことのあるユーザーは、新規ユーザーよりもコンバージョン率が高くなる傾向があります。それを利用し再訪ユーザーへ積極的に広告を出していく戦略です。
(2)ユーザー層にあわせて広告訴求やランディング先を変える
→リマーケティングリストをカスタマイズすることで、新規ユーザー、既訪ユーザー、CVユーザー、未CVユーザといったユーザー層別のリストをためることが可能です。
例えば新規ユーザーにはお試し価格の訴求を、既に商品を買ったことがあり自社のファンである可能性が高いCVユーザーには、おまとめセットの訴求を見せるなど、それぞれのユーザーに見せたい商品を推すことができます。
※ユーザー層を切り分けて効果が出た例は
<カルテットコミュニケーションズ様>のブログで確認できます。
https://quartet-communications.com/info/listing/technique/34052
(3)BIGキーワードまたはCVクエリだけに広告表示
→BIGキーワードは検索数は多いもののCVにつながりにくく、また競合がひしめいていることが多いため広告コストがかかりがちです。そんな敬遠しがちなBIGキーワードも、再訪ユーザーに絞って広告配信することで費用を抑えながら配信することができます。もしくはCVクエリに絞って配信する方法などもあります。
(4)特定の参照元からのユーザーに絞って配信
→例えば広告主が野菜の宅配業社だった場合、クックパッドなどのお料理レシピサイトから流入したユーザーに限って配信するといった方法があります。あらかじめ確度の高そうなユーザーをターゲットにし、効果を検証していきましょう。
(5)新規ユーザーにのみ配信する
新規顧客を開拓していきたい場合に有効です。特に既訪ユーザーに関しては、SEOやリマーケティングで獲得していきたいと考えている方におすすめです。
■ メリットとデメリット
<メリット>
・予算の観点から敬遠しがちなBIGキーワードに対しても広告配信のチャレンジができる
・一度でもサイトに訪れたことがあるユーザーを狙い撃ちした戦略が組めるので、CVの向上やCPAの改善といった効果が見込める
<デメリット>
・事前にリマーケティングタグを対象ページに設置し、リマーケティングリストをためておく必要がある
・ユーザーリスト数が1000未満だと配信されない
■ 設定方法
(1)「スポンサードサーチ」→「ツール」→「ターゲットリスト管理」よりタグを発行し、対象サイトの全ページに貼ります
(2)リマーケティングリストが溜まるのを待つ(1000件以上のクッキーが記録されて初めて配信が可能になるので、早めに対応することをおすすめします)
(3)「ターゲットリスト管理」→「ターゲットリスト追加」
(4)ターゲットリスト名の左にあるボックスにチェックを入れ、→「関連付けの設定」より紐付けたいキャンペーンもしくは広告グループを選択
(5)入札を調整
※グーグルの設定方法は
<アナグラム様>のブログで確認できます。
https://anagrams.jp/blog/who-do-show-the-rlsa/
■ 弊社実績
下記は弊社でRLSAを運用した際の実績です。グーグル・ヤフー共にCPAが大きく改善されているのが分かります。
<運用方針・所感>
・RLSAの方が見込み顧客が流入しているため、入札価格を引き上げている
・通常配信とRLSAでは、RLSAの方がCV率が高い
・RLSAは、CV率が高いため入札価格を引き上げてもRLSAの方がCPAが安い
■ まとめ
RLSAは大きな効果が見込める画期的な施策です。なかなか手を加えられていないアカウントがあれば、この機会にぜひ設定を検討してみてはいかがでしょうか?
【編集担当:後藤】