マーケター必見!!ビジネスにおけるLINEの活用術8例
投稿者:Webマーケティング部
2017/05/25 13:52
この記事は約8分で読むことができます。
こんにちは、マーケターのAsamiです。
最近ご無沙汰でしたダイエットに関してですが、そろそろ夏も近づいてくるっと言うこともあり、本腰を入れていこうと思っております!!(←何回本腰入れてるんだよwって言われそうですが。汗)
先日、早速筋トレからの1時間のランニングに励みました!!
今年こそは、痩せてみせます!!
それでは本題に参りたいと思いますが、今回も「Web&デジタルマーケティングEXPO」に参加してきました。
Web&デジタルマーケティングEXPOの概要に関しては、下記の記事を御覧ください。
2016年5月11日(水)~13日(金) 第10回Web&デジタルマーケティングEXPO春
2016年10月26日(水)~28日(金) 第6回Web&デジタルマーケティングEXPO秋
ここからは、その第11回「Web&デジタルマーケティング EXPO春」での特別講演を2回に分けてご紹介したいと思います。
第1弾は、LINE株式会社で上級執行役員を務めるコーポレートビジネス担当、田端 信太郎様の講演から「LINE活用で実現する統合マーケティングについて」に関して、お話したいと思います。
第2弾は、こちら→「Twitterが世の中にもたらすインパクトとマーケティング活用法」
目次
1. LINEの現状
2. 市場の動向
3. 8つの事例の紹介
4. 最後に
1.LINEの現状
LINEのミッションである「Closing the distance」の通り、LINEは人と人との距離を縮めるツールです。今までは、個人をターゲットとしていましたが、今後はビジネスでも活用されていくことが期待されています。
現在、全世界のLINEユーザー数は約2億2000万人おり、その中で日本は約6800万人のアクティビティユーザーを保持しています。そして71%のユーザーは、ほぼ毎日使っているといいます。
LINE公式アカウントは、現在280社を突破し、中小企業や店舗向けのLINE@も25万社を突破しました。LINE公式アカウントとLINE@の違いについては、こちらをご覧ください。
2.市場の動向
PCの場合、ほとんどの時間をブラウザの使用に使っていますが、スマホでは28%がWeb、72%の時間をアプリに使っており、使用時間は1日に2時間というデータが出ています。
しかし、Webネイティブとアプリネイティブとでは、スマホの使い方が違うので、上記の比率もWebネイティブとアプリネイティブとでは変わってきます。双方の大きな違いの1つに共有手段が挙げられます。
Webネイティブの人は、何かの情報を他の人に共有する際、文言をコピペしたりサイトのURLを共有したりしますが、アプリネイティブの人は、スクショしてそのまま添付します。
また、広告の表示に煩わしさを感じる人が増えてきています。実際、YahooもPCの広告収入が減ってきていると発表しているそうで、これからはアプリ中心のマーケティングが求められます。
現在、全世界の83%のアプリはゾンビ化しているようです。いわゆる、ランキングにも出て来ず、ダウンロードもされない状況の事です。それから1ヶ月、平均で27個のアプリが使われ、10回以上使われるアプリはたった9個しかないというデータも出ています。
そして、Eメールの開封率もどんどん下がってきています。毎日、多くのメルマガ等が届いてうんざりし、開封すらされずに消去されている現実も。最近の10代の子たちは、Eメールアドレスすら持っていない人も多いそうです。
3.8つの事例の紹介
ここからは、8つの事例を説明していきたいと思います。
①AIRDO
北海道に本社を置く航空会社のAIRDOさんは、LINEでeチケットを配信。チェックインカウンターに行く必要がなくなり、時間短縮を図る為に一役買っています。今後は、LINEで欠航・遅延等の情報配信を行っていきたいそうです。
北海道は、ご存知の通り雪国なので豪雪により欠航や遅延が頻繁に起こっています。欠航しているのか遅延するのならどのくらい遅れるのかを今までは空港に行って確認する必要がありましたが、これからは家に居ながらLINEで欠航・遅延等の情報を受信でき、空港に出向く必要がなくなります。
②アメリカンイーグル
アパレルのアメリカンイーグルさんは、ポイントカードをLINEアカウントの中に取り込みました。
某家電量販店等は、オンラインとオフラインを繋げるために先にアプリを作っていましたが、ダウンロードする一手間がありました。その為、ライトな顧客のダウンロード数は極めて少なかったようです。
そこで、ポイントカードとLINEを紐付けることで、アプリのダウンロードの一手間を省き、LINEの中でポイントを貯めることが出来るように。ライトな顧客の囲い込みに成功しました。
③Amazon
Amazonさんは、Amazon IDとLINE IDを紐付け、ネットで閲覧していた商品をLINEでレコメンド出来るようになりました。その結果、購入数アップに繋がりました。
また、Amazon Dash Buttonで商品を注文した際、正確な注文情報を知る手段はありませんでしたが、注文確認をLINEにメッセージで届けることによって、ちゃんと注文できたかを確認することが出来るようになりました。
Amazon Dash Buttonとは
④ヤマト
ヤマトさんは、下記の図のようにLINEトーク内で会話で配達通知と再配達依頼をすることが出来ます。元々Eメールではサービスを行っていましたが、ログインしないといけない手間があったので結局再配達数が減らなかった現状がありました。
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/campaign/renkei/LINE/
それをLINEで行うことにより、リアルタイムで配達通知を確認することが出来るように。家にいる時に荷物を届けてもらう事が可能になり、再配達の数を減らすことが出来ました。
⑤ローソン&リクルート
ローソンさんの「あきこちゃん」は、Microsoftの女子高生AIの「りんな」を活用して自然に商品のレコメンドをしてくれます。広告はブロックされがちですが、「あきこちゃん」は、LINEトーク内で会話しながら商品をレコメンドしてくれるので効果的だったようです。
リクルートさんの「パン田一郎」も同様に、会話ができる機能を使ってユーザーの囲い込みに成功しました。その結果、バイト応募率が向上しました。
⑥ドミノピザ
ドミノピザさんは、注文をLINEから出来るようにしました。簡単に注文出来るようになったことで、ユーザー離脱率の低下や購入頻度の向上に繋がりました。
http://www.dominos.jp/line/
また、戦略的にLINEトークを配信してメールマーケティングを行っています。例えば、土曜日に雨が降っていた時、11時頃にメッセージを配信します。
ユーザーは「お昼時に雨が降っていて外に出るのも億劫だし、お昼ごはんどうしよう」と考えた時にドミノピザからメッセージを受信すれば、「お昼ごはんドミノピザにしよう」という気持ちになることも頷けます。
⑦キリン
キリンさんは、自動販売機とLINEを連携しました。コカ・コーラさんは自前のアプリを既に開発済みで、自動販売機とアプリの連携をしているのでその真似をしても意味がありません。
そこで今回、LINEとの連携を始めました。アプリのダウンロードが必要ないので、アプリを使うことなく一人一人の顧客を認識したマーケティングが可能となりました。
顧客が毎朝どの自動販売機で同じ飲み物を購入するとか、同じ人が違う場所の自動販売機で飲み物を購入するか等、行動を追えるようになったのです。
また、例えばコーヒーが月に10万本売れたとすると、10万人で1本ずつなのか、1万人で10本購入したのかという事も可視化出来るようになり、マーケティング活動に反映出来るようになりました。
ユーザーとしてのメリットは、15本ごとに1本無料となること。LINEの決済サービスであるLINE Payでも支払いが出来ます。これら施策でユーザーの利便性と購入頻度の向上に繋がりました。
⑧ライフネット生命
ライフネット生命さんは、LINEから保険相談ができる仕組みを取り入れています。一般的な電話相談では、20~30代は4割なのに対して、LINEのアカウントでは20~30代が8割にまで上ります。
LINEトークで、保険診断や見積もり依頼が可能で、さらに「あきこちゃん」や「パン田一郎」のようなAIではなく本物の保険プランナーの方と会話したり、保険の相談をしたりすることが出来ます。
4.最後に
「マーケター必見!!ビジネスにおけるLINEの活用術8例」についてご理解頂けましたでしょうか?
私はこの講演を聞いて、日本の半数以上の人が利用しているLINEだからこそマーケティングに活用するメリットは大きいと感じました。
メールはいちいちログインをしないといけないし、メルマガなど開封しないメールも多々ありますし、企業独自のアプリも「ダウンロードが面倒……」といった弱点もLINEならカバーすることができます。
LINEを利用すれば、友達に追加するだけで簡単にメッセージを配信することが出来るだけでなく、チェックする頻度が高い分、ユーザーへ確実にリーチすることが出来ます。
今後どんなLINEの取り組みやサービスが登場してくるのか、とても楽しみですね。
気になる点等はFacebookにコメントを頂ければと思います。
これからも、このブログを読んで頂ければ嬉しいです。
よろしくお願い致します。
今回参考にしたサイトは、下記の通りです。
LINE Partner
Amazon Dash Button
あきこちゃん
パン田一郎
クロネコヤマト
ドミノ・ピザ
マーケターAsami
Facebook
https://www.facebook.com/freesale/
【編集担当:Asami】