Twitterが世の中にもたらすインパクトとマーケティング活用法

投稿者:Webマーケティング部

2017/06/06 13:37

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Twitter

こんにちは、マーケターのAsamiです。
2017年も早いことに5月も終わり、6月になってしまいましたね。日もどんどん長くなってきて、仕事が終わっても、まだ少し明るいと得した気分になります!!

6月は1日も祝日がない&梅雨の時期なので、テンションが下がってしまう月になりがちですよね。私は7月の連休の計画を早めに立てて、それをモチベーションに6月は頑張っています!!

さて今回は、5月に開催されたWeb&デジタルマーケティングEXPOで聴講した特別講演から、
第1弾の「マーケター必見!!ビジネスにおけるLINEの活用術8例」に引き続き、
第2弾のTwitter Japan株式会社 本社副社長 兼 日本オフィス代表取締役 笹本 裕様による、「Twitter利用者4000万人がマーケティングにもたらす即効性と拡散性」
に関してご紹介させて頂きたいと思います。

Web&デジタルマーケティングEXPOの概要に関しては、過去の記事を御覧ください。
2016年5月11日(水)から13日(金)まで行われた、第10回Web&デジタル マーケティングEXPO春
2016年10月26日(水)から28日(金)まで行われた、第6回Web&デジタルマーケティングEXPO秋

目次

1. Twitterの今
2. Twitterの3つの特長
3. 3つの特長を活かしたマーケティング活用
4. 最後に

1.Twitterの今

2017年現在でTwitterはサービス開始から11年目に突入しました。投稿出来るものが最初は140文字のテキストだけでしたが、改良を重ねて今では写真・動画・GIF画像・投票などを投稿することが出来るようになりました。

日本のユーザー数は、2011年3月に日本の現地法人が設立された当時は、670万人だったのに対し、2016年9月には、4000万人 MAU(月間アクティブユーザー)と5.9倍にまで成長を遂げました。

しかしアメリカの上院下院議員の100%がTwitterユーザーなのに対し、日本では、全体の政治家の65%がユーザーと、まだまだ日本とアメリカでのビジネス・政治活動でのTwitter活用の差が見えているもの現状です。

2.Twitterの3つの特長

①マスメディア並のリーチ規模と伝達スピード
②ツイートが会話となり世の中を動かす
③終日利用されるメディア

①マスメディア並のリーチ規模と伝達スピード
東名阪(東京・名古屋・大阪)でのテレビ保有世帯数は2917万で、新聞5紙に関しては、2383万部とTwitterの月間のアクティブユーザーの4000万人は、テレビや新聞を上回るほどのリーチ規模を誇っています(ログインを頻繁にしないものの、アカウントを保持している人を含めると、ユーザー数はもっと多いことになります)。

また、15~29歳のTwitter及びテレビの利用率で見ると、22%の人がTwitterのみを利用し
34%の人がTwitterとテレビの両方27%の人がテレビのみを利用しているという結果が出て、
半数以上の人がTwitterは利用している事が分かります。

Twitter

テレビは朝や晩の時間帯は見られる確率は高くなりますが、日中は家にいる人が少ないためか、見ている人は少なくなります。

しかしTwitterに関しては、どの時間帯でも閲覧することができ、リサーチの結果でも1日を通して安定的に使用されているようです。

②ツイートが会話となり世の中を動かす
2016年にある人が「保育園落ちた。日本死ね。」とブログに書き、またそのことに対してTwitterにつぶやいたところ、多くの反応がありました。

もちろん、ブログのPV数も伸びましたが、Twitterのリツイートや#タグを付けて自分も保育園に入れなかったことについてつぶやく人が急増。

ブログやTwitterを起点に、テレビや色んなメディアで取り上げられる事となりました。ブログやTwitter上でバズって(※1)ネット利用者やTwitter利用者の間では認知されていた話題ですが、テレビで取り上げられたことでネットやTwitterを利用しておらずリーチできていなかった人にまで、この情報が届けられました。

結果、国会でもこの「保育園落ちた」に関しての話題を議論されるまでになったようです。

たった1つのTwitterのつぶやきで世の中の何千万人という人がこのことを認知し、国会にまで影響を及ぼしました。

(※1)「バズる」とは、インターネット上やTwitterやFacebookなどのSNS上で、たくさんリツイート、シェアされることにより、ある情報が話題になったり、口コミで広がったりすること。

③終日利用されるメディア
前述の通り、Twitterは朝起きてから寝るまでパソコンや携帯電話があれば場所・時間を問わず使うことができます。

また、日本が世界で一番Twitter上で検索をしている国だそうで、Twitterはリアルタイムに情報が得られる場所として、活用されているようです。

日本でこのような使い方がされるようになったきっかけは、2011年の東日本大震災です。この時災害時の情報インフラとしてTwitterが機能しました。最近では通勤時も遅延情報などをTwitterで検索する人が増えています。

3.3つの特長を活かしたマーケティング活用

上記の3つの特長を活かして、各企業ではマーケティング活動に活用することができます。マーケティング活動として、「認知」「興味関心・比較検討」「購買」の3フェーズに分類してご説明させて頂きます。

①認知
前述の通り、マスメディア並のリーチ規模と伝達スピードをTwitterは持ち合わせています。それらを活かして、自社のサービス・商品を4000万人に対してアプローチすることが可能です。

現在、ファーストビューというTwitterの公式のサービスがあります。ファーストビューとは、Twitterユーザーがその日初めてログインした際、最初にタイムラインのトップに出てくる動画広告のことです。

これは1日1社限定のサービスなので、仮にその日4000万人のログインがあったとしたら、その4000万人が広告を目にすることになります。

また、プロモトレンドという、こちらも1日1社限定でイベントやプロモーションをトレンド欄の1番上に表示できる広告があります。ファーストビューとそのプロモトレンドとを連携することが出来るので、非常に高い費用対効果が見込まれます。

②興味関心・比較検討
先ほどもお話しした通り、一人一人のツイートが会話となり、世の中を動かすことができます。

ご紹介頂きましたインフルエンサーを起用して「プロモライブビデオ」を活用した成功事例をお話ししたいと思います。「プロモライブビデオ」とは、ライブ動画をプロモツイートとして配信出来る機能のことです。

このプロモライブビデオには、リアルタイムでユーザーがコメントを送信することができます。またボタン1つでハートを送信できる機能もあり、そのライブビデオに対しての好感や共感を伝えることが可能です。

それから、「カンバセーショナルカード」というプロモツイートに効果的な広告があります。「カンバセーショナルカード」とは、広告の下に複数のハッシュタグのCTA(※2)を用意し、ユーザーがその内の1つを選択すると、あらかじめ設定されたコメントがツイート本文に表示されます。ユーザーは、そのままツイートすることも出来ますし、コメントを変更することも可能です。

ユーザーが、情報を拡散してくれるので配信している広告以上の効果が期待できます。

(※2)「CTA」とは、Call To Actionの略語です。Call To Actionは、Webサイトに訪問したユーザーに対して、次の行動に誘導するようなボタンやテキストリンクのことを指します。
CTAについての詳しい情報は、こちら

カンバセーショナルカード

https://blog.twitter.com/ja/2016/cac

③購買
Twitterユーザーの非常に高い利用頻度を活用し、購買にも繋げることができます。前述の通り、外出していることが多い日中と在宅時とでリーチしているユーザーの数が大きく変わるテレビと違い、Twitterは1日を通して安定的に一定数のユーザーに対してリーチすることができます。

ご紹介頂きましたマクドナルドさんの事例をお話ししたいと思います。ターゲティングを活用し、15時頃に「おやつの時間ですよ」とツイートすることによって、最適なタイミングで来店促進を図ることが可能です。

また、アメリカで来店施策のトラッキングが実験的に行われています。これは、GPSや位置情報を利用してキャンペーンを発信し、来店を促すというものです。この実験で来店実績が25%、来店コスト効率が60%も向上したという結果も出ています。

さらに、Twitterとパートナーシップを結んでいるSprinklrの技術で、一般ユーザーが特定の企業に対するツイートをした時、そのツイートを抽出することができるようになりました。

これによって、自社の商品・サービスに関してユーザーがツイートしれくれた際、公式の企業アカウントから直接メッセージを送ることが可能に。公式の企業アカウントからメッセージを受け取ったユーザーは、よりその企業に対して好感を持ち、結果的に購買に繋がる可能性もあります。

最後に、スポーツのハイライトや決定的瞬間の動画の前後に広告を載せるという「Amplify」というサービスをご紹介します。テレビ局がTwitterのアカウントを使って、その動画を投稿しているのですが、そのテレビ局とTwitterがパートナーとなることで、広告を動画の前後に流せるようにしているそうです。

リアルタイムでゴールシーンやホームランシーンを流すことによって、閲覧数も多くなり、拡散されることでテレビを見ていないユーザーに対してもリーチできることになります。

4.最後に

これで、「Twitterが世の中にもたらすインパクトとマーケティング活用法」についてご理解頂けましたでしょうか?

私はこの講演を聞いて、4000万人MAUを獲得していて、これだけリーチ規模が大きく伝達スピードが早いTwitterは、これからも企業のプロモーションに欠かせないサービスの1つとなることは間違いないと思いました。

最近、「広告」というとユーザーから嫌われる存在になりつつある中でTwitterに関しては、まだまだ広告は企業の商品・サービスや企業ブランドを拡散するためには効果的なものなのだと感じました。

色んな方法で企業がユーザーにリーチ出来るような広告を生み出しているTwitterですが、また新たなサービスにも期待できそうですね。

気になる点等あればFacebookにコメントを頂ければと思います。
これからも、このブログを読んで頂ければ嬉しいです。
よろしくお願い致します。

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【編集担当:Asami】