Googleしごと検索(Google for Jobs)が日本でリリース!掲載方法や上位表示方法について

投稿者:セールスマーケティング部

2019/01/25 16:41

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※最終更新:

2019年1月23日、Google Japan Blogの中でGoogleしごと検索(Google for Jobs)の提供が開始されたことが発表されました。
日経新聞の記事で1月にリリース予定という情報はありましたが、Googleからのオフィシャルな事前告知はなかったため、急なリリースに驚いた方も多いのではないでしょうか。

今回は、Googleしごと検索(Google for Jobs)について、改めて概要を分かりやすく説明した上で、この記事を見る方が気になるであろう「どうやれば掲載できるのか」「どうやれば上位表示できるのか」という情報も可能な限りお伝えします。

Googleしごと検索(Google for Jobs)とは

Googleしごと検索とは、すごく簡単に言うと「Googleの検索結果に実際の求人情報を載せる」というGoogleの提供するサービスです。
実際に「Webコンサルタント 求人」等で検索すると、今までに見たことないボックス枠が検索結果に表示されています。

Googleしごと検索の表示

この仕様、元はGoogle for Jobsという名前のサービスとして2017年6月に米国でリリースされており、順次世界の各国での導入が進みつつ、ついに日本にも来たというわけです。
Google Japan Blogの記事を見る限り、日本ではどうやら「Googleしごと検索」という名前にするようですね。(そのためこの記事でも以後「Googleしごと検索」と呼ぶことにします)

今回のGoogleしごと検索もその一環かと思われますが、Googleは検索したユーザーに対し、できるだけ検索結果上で答えを与えるために機能強化を続けています。
言葉の意味や店舗の場所などを調べた際、検索結果上にその回答が表示されることがありませんか?

そのおかげで各自然検索結果ページのCTRが落ちてSEO屋としてはもんやりした気分になることもありますが…この話は一旦おいておきましょう。

Googleしごと検索でできること

検索結果に表示される求人をクリックすると、求人の詳細を見ることができます。
以下の画像がそれぞれの箇所に基本情報が表示されます。

Googleしごと検索の詳細表示1

職種や勤務体系、求人掲載されてからの日数など様々な条件でフィルタリングできるので、利用者にとっては便利ですね。
Indeedと近いインターフェイスでもあり、感覚で操作できるかと思います。

また更に下の方を見ると、求人によっては就業先の会社の評判・口コミ(!)や現在の場所からのルートなども見ることができます。

Googleしごと検索の詳細表示2

特定の企業口コミサイト(現状見る感じはカイシャの評判とキャリコネ?)から企業名との一致で自動的に引っ張ってくる仕組みなのでしょうか。
この辺はIndeedより便利な部分と言えるかもしれないですね。

Googleしごと検索(Google for Jobs)の効果・成功事例

日本においてはリリースされたばかりのサービスですが、既に展開されている海外におけるGoogle for Jobsの成功事例がGoogleのサイトに載っているため引用します。
Jobrapidoという全世界58か国に広がる巨大求人ポータルの事例です。

  • ・オーガニック トラフィックが 115% 増加
  • ・Google の新しい求人情報検索機能のリリース以降、オーガニック トラフィックからの新規ユーザー登録数が 270% 増加
  • ・Google 検索から求人ページにアクセスしたユーザーの直帰率が 15% 低下

https://developers.google.com/search/case-studies/jobrapido-case-studyより引用

 

つまり、Google for jobsを実装したことでこのサイトは自然検索からの流入が2倍以上増え、自然検索流入のCV数が4倍近く伸びたということが分かります。
通常の検索枠では上位表示が難しいキーワードでも、SEOとはアルゴリズムの違うGoogle for jobsの求人ボックス内で上位表示できることで、流入を大きく伸ばすことができるという事例ですね。

Googleしごと検索が表示される位置

海外だと広告枠のすぐ下、自然検索結果1位の上に固定で表示されることが多く、日本においてもその位置に表示されることが多いです。
ただし日本の場合、広告枠→自然検索1位(+2位)→Googleしごと検索→自然検索…のように自然検索結果の途中に挟まれるケースも見られます。

この辺はまだGoogleでもテストしているのかもしれませんね。もしかすると、広告枠がGoogleしごと検索内に吸収される…みたいなことも今後は考えられます。

Googleしごと検索が表示されるクエリ

1月25日時点で表示を確認できた掛け合わせクエリの一覧です。

  • ・求人
  • ・求人情報
  • ・アルバイト
  • ・正社員
  • ・パート
  • ・派遣
  • ・時給
  • ・新卒
  • ・募集

 

どうやら軸とするキーワードによっては表示されないクエリもあるようですが、給与情報とかもGoogleしごと検索に表示されることを踏まえると、今後は「給料」や「年収」等の求人に間接的に関係のありそうなキーワードでも表示される可能性がありますね。

Googleしごと検索に求人情報を載せる方法

掲載の仕組みをざっくりと説明すると、求人情報が掲載されているページのソースをGoogleのクローラー(ロボット)が読み取り、Googleしごと検索に反映させるという仕組みです。
ここで重要なことですが、求人ページを作っただけではGoogleしごと検索には反映されず、クローラーが求人情報を読み取るためには「構造化データ」と呼ばれる情報をページ内にコーディング(マークアップ)する必要があります。

コードの一例を紹介しましょう。

項目ごとの詳しい説明は省略しますが、Titleが求人名、Descriptionが求人概要、あとは就業先の会社名や住所の情報や勤務形態、掲載開始日(終了日)や給与幅などをGoogleに伝えることで、前の段落で紹介したようなGoogleしごと検索の画面にそれぞれの反映されます。

ちなみにこのDescriptionの中身ですが、どうやらpタグやリストタグ、見出しタグなども使えるようなので余裕があれば見やすいように調整することをおすすめします。
実装を担当されるという方は、Googleで公開されているしごと検索のリファレンスを参考にして頂ければと思います。

 

あと参考にできそうなサイトとして2つほどご紹介しておきます。

https://technicalseo.com/seo-tools/schema-markup-generator/
→必要な情報を入れれば自動でコードが生成されるので、とりあえず実装したいという方にはおすすめ

https://search.google.com/structured-data/testing-tool/u/0/?hl=ja
→構造化データのテストツール。ページ公開前でもコードを入れれば判定できるのが便利
ちなみに診断結果のアラートには「エラー」「警告」の2種類がありますが、「警告」は推奨項目が埋まっていない場合によく出てきます。
あくまで「推奨」のため、ここは無視してもGoogleしごと検索には問題なく反映されます。

 

ちなみに、既に大手の求人ポータル系ではマークアップ済みのサイトが多く、その媒体に掲載さえしていれば「自分たちの知らぬ間にGoogleしごと検索で自社の求人が載ってた!」というケースも多いはずです。
求人ポータルで既に掲載している場合、「{自社の会社名}×求人」などで検索してみるのも良いでしょう。

つまり、Googleしごと検索に求人情報を載せるには

  • ・自社サイトの求人ページにマークアップを行う
  • ・マークアップ対応済みの求人ポータルに求人を載せる

 

の2種類の方法があるというわけです。

ページに埋め込んだ構造化データをGoogleに認識してもらうための2つの方法

ページに埋め込んだ構造化データの記述が正しければ、Googleがそのページを巡回(クロール)したあとにGoogleしごと検索に反映されるようになります。
サイトの更新頻度が元々高いサイトであれば、日頃からGoogleが頻繁にサイト内を巡回してくれており、早ければ構造化データを埋め込んだ次の日には何もしなくても反映されるのですが、できるだけ早くGoogleしごと検索内に情報を反映させるための方法として、Googleは「Indexing API」の利用を推奨しています。

Indexing APIは対象のページが更新されたときや削除されたときに、その情報を直接Googleに通知するという機能です。
例えば掲載していた求人の募集がもし終了したらサイト上で情報を更新すると思いますが、Googleにその情報を通知しない限りは、次にGoogleがそのページをクロールしてくれるまでGoogleしごと検索の求人ボックス内の情報が更新されません。
ユーザーに古い情報を見せないという意味でも、なるべく早くクロールを促すためにGoogleはIndexing APIの利用を推奨しているのです。

 

ただ、Indexing APIの利用方法についてはこちらのページで紹介されているのですが、GoogleのAPIを利用したことがないという人にとっては結構ハードルの高い内容です。

そこでもう一つの方法としてご紹介するのが、sitemap.xmlを活用する方法です。
sitemap.xmlはGoogle向けのサイトマップとしてGoogleにクロールしてほしいページのURLを記述するためのファイルなのですが、ここに各求人情報のページを含めた上でページ内を更新したタイミングでsitemap.xmlを送信することで、Googleのクロールを促すことができます。(あくまで「促進」のため必ずしも即時クロールされるわけではありません)

ちなみにsitemap.xmlはサーチコンソールを介して送信できるほか、サーチコンソールを経由しない場合でも

http://www.google.com/ping?sitemap={○○○}

の{○○○}に自サイトにアップロードしたsitemap.xmlのURLに置き換えた状態で送信することで、Googleにsitemap.xmlを送信することができます。

(例)

http://www.google.com/ping?sitemap=https://example.com/sitemap.xml

ただしこちらの方法はサーチコンソール経由で送信するよりもクロールまでが遅い場合があります。
なるべくであれば、sitemap.xmlはサーチコンソール経由で送信するようにしましょう。

Googleしごと検索で上位表示させるためには

現状の仕様を見ると、MEOと同様に上位3つの求人が検索結果に表示されているため、何とかしてこの位置を獲得したい…というニーズは間違いなく高まります。「JEO」なる言葉が広まるかもしれませんね(笑)
この上位表示のアルゴリズム、ローカライズの影響も大きそうですが、「タイトルへのキーワード挿入」「求人概要を共起語を含む形でできるだけ詳しく書く」「会社の口コミの評判」…などなど、関係性が考えられそうな要素は幾つかあり、弊社でも現在様々な形で検証しております。

 

現状の傾向としては「検索した場所からの距離が近さ」はかなり強く関係しているであろう点と、シンプルですが「情報をなるべく多く・詳しく掲載」している求人は上位に来やすい傾向です。
給与や勤務先、勤務時間、勤務形態などを始め、なるべく多くの情報をマークアップすることが望ましいでしょう。

ある程度まとまった段階でEBOOKなどでご提供できないかも検討しているので、乞うご期待ください!

まとめ

リリースの翌日の24日に確認したのですが、Indeedを運営するリクルート社の株価が少し下がっていました。
サービス内容的にはIndeedとガッツリと被っており、Googleしごと検索の影響が多少は出たのかもしれませんね。

今後、両サービスがどのように棲み分けされていくのかも気になるところですが、HR系のポータルサイトはもちろんのこと、自社の採用サイト・ページを運営する側・作る側としては、IndeedにもGoogleしごと検索にも対応できるような作りにしておくことが求められます。

ぜひ、上手に活用して露出強化・採用強化に繋げていきましょう。

【編集担当:佐野】

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